【藤田平氏の眼】球春の宜野座に活気なし 阪神春季キャンプ第4クール総括

 阪神の春季キャンプは17日で第4クールを終えた。オープン戦の開幕も間近に迫っているが、同クールの練習を視察したデイリースポーツ評論家・藤田平氏(74)は「活気はなかった」と厳しく指摘した。

  ◇  ◇

 静かだった。例えば守備練習では選手の声、首脳陣が指導する声がほとんど聞こえてこない。オープン戦、開幕は間近。それでも“空気”が伝わってこない。球春の宜野座。活気はなかった。

 具体的なことに触れると、まず攻撃面。型にはまったバッターがそろっていた。“似たような打ち方”の打者が多いのだ。

 肘を開き、テークバックを少なくするというものだが、バットの出が遅れ気味で逆方向の打球が多い。型にはめたようなフォームが目立つが、それぞれで打者としてのタイプが異なるのだ。

 また、同じような打ち方のバッターがそろえば、それだけ共通点も多くなる。すなわち弱点まで似たようなものになることが危惧される。相手バッテリーからすれば楽だろう。

 そして、何より残念だったのは若手の成長が見られなかったこと。打撃面だけではなく守備面でも。このクールから糸原が全体練習に合流。しかしながら、現状でレギュラー陣を脅かすような若手は見当たらない。

 ここ数年に限れば、新人選手がスタメンで試合に出る戦い方だった。たたき上げから絶対的なレギュラーを勝ち取った選手はいない。チーム内から生まれる活気を見たい。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス