阪神・坂本が先制2ラン 梅野も同点適時二塁打 バトル白熱!そろってバットでアピール

 5回、2ランを放ち、ナインとタッチを交わす坂本。左奥は大山(撮影・西岡正)
 9回、新庄ビッグボス(左奥)の前で適時二塁打を放つ梅野
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 「練習試合、日本ハム3-3阪神」(11日、タピックスタジアム名護)

 4番争いも熱いが、正捕手争いも熱いで!阪神・坂本誠志郎捕手(28)が11日、練習試合・日本ハム戦(名護)に「7番・捕手」で先発し、五回に先制の左越え2ランを放った。梅野隆太郎捕手(30)も1点を追う九回に左中間へ同点の適時二塁打。バットで火花を散らした2人に、矢野監督は「打てないんじゃ使いにくい」とさらなる競争激化を求めた。

 試合を動かしたのは坂本のバットだった。両軍無得点で迎えた五回2死三塁。左腕・福田の甘く入って来た直球を迷いなく振り抜いた。打球は名護の空に高々と舞い上がり、グングン伸びる。そのまま左翼ポール際の芝生席に着弾すると、スタンドの虎党は沸いた。

 正捕手奪取を目指す新主将は、足早にダイヤモンドを一周して三塁ベンチへ。「切れそうな感じがしたので、切れんといてほしいなあと思いながら走った。最高の形になった」と、今年の実戦初本塁打となる先制2ランをかみしめた。

 昨季はシーズン最終盤で11試合連続スタメン。10月13日・巨人戦では菅野から一発を放つなど打撃でも存在感を示した。今キャンプは「長くボールに当たる時間を作れたら」と“点”ではなく“線”で捉えることを意識して振り込んでいる。

 一方、梅野も黙っていない。1点を追う九回1死二塁で、育成・古川侑の145キロ直球に詰まりながらも左中間へ同点適時二塁打。3打席連続凡退で迎えた最終打席で結果を出し、「スイングをしにいった中で一番打席の感じが良かった。最後一本出たのはよかった」と今年の“初タイムリー”を納得した様子で振り返った。

 レギュラーの大本命は梅野。一方で、昨季終盤からアピールを続ける坂本も負けてはいない。一騎打ちの様相を呈している正捕手争いに対し、矢野監督は“打てる捕手”が条件の一つだと明言した。

 「捕手は守りっていうのを俺も大事にしている部分はあるけど、打てないんじゃ使いにくいから。まだまだ始まったばかりなんで」

 開幕マスクは2017年以降、昨年まで5年連続で梅野がかぶっている。その牙城を坂本が崩し、そのまま一気に奪い取るのか-。この日の坂本は藤浪を好投へ導き、リードでも光った。「もちろん、そこ(開幕マスク)に気持ちはあります」と主将。開幕まで熱い戦いは続く。

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