阪神ドラ1森木「8~9割で」150キロ 首脳陣驚き「末恐ろしい投手」
「阪神2軍春季キャンプ」(8日、安芸)
阪神ドラフト1位・森木大智投手(18)=高知=が8日、捕手を座らせた状態で2度目のブルペン投球を行った。約1週間ぶりの本格投球で、最速150キロを計測し、変化球も解禁。見守った平田2軍監督は絶賛した。一方、実戦デビューは万全を期すため3月以降にずれ込むことが明らかになった。
しとしとと降り続く雨を剛球が切り裂く。気温2度。白い吐息を吐きながら森木は伸びやかに腕を振った。今キャンプ2度目のブルペンを見守った平田2軍監督は「150キロ出てたんでしょ、トラックマンで」と衝撃の事実を明かした。
「素晴らしい。コントロールもスピードも球のキレも言うことない」と絶賛した2軍指揮官。安藤投手コーチも「彼が8割というなら末恐ろしい投手」と驚きを隠せない。
「だいたい8~9割くらいで、バランス意識で。最近いろいろ考えすぎていたので、何も考えないで投げようということをテーマでやっていたので」と森木は言う。30球を投じたこの日はカーブとスライダーを2球ずつ解禁。全力ではないというものの、力強いボールを投じた。
一方、実戦デビューについて首脳陣は焦らせない方針。当初は今キャンプの対外試合最終戦で1イニング登板させる可能性があったが「今の段階では考えていた時期よりは遅くなるかな。投げたがりやから、こっちでストップしながら」と同コーチ。大器だけに、万全を期して3月以降にプロ初実戦を迎えることが有力だ。
本人も「1回投げられたらラッキーというくらいで。長い目で見て、キャンプ終わっての試合に合わせていこうかなと」。来る時へ向けて、準備を進めていく。