「阪神２軍春季キャンプ」（３日、安芸）

　第１クールが終了し、平田２軍監督は「意気込みが感じられる３日間だった」と振り返った。

　ドラフト４位・前川（智弁学園）について触れ、「打つだけの選手になってほしくないんでね。守備、走塁含めて貪欲にやろうという姿勢が見えるので、非常に楽しみ」と期待を寄せた。

　また、今季から野手一本に専念する原口について「仕上げてきてる」と目を細めた。

　一問一答は以下の通り。

　－第１クールが終わった

　「やっぱり選手たちは当然ながら第１クールというのもあって、今年の意気込みが感じられる３日間だったね」

　－実戦も増えてくる

　「次のクールからはシート打撃とか、そういうのも入ってくるので、徐々に実戦の勘というかゲーム勘というのも含めてやっていかなきゃいかんわな」

　－小林がランチ特打で打撃投手

　「やっぱり投げるわね。二保にしても。これはうちのブルペンは、今日は守屋も投げとったけど、非常に勉強になるというか。二保もソフトバンクでかなりそういうところでは習慣づけられている。小林にしてもね。よう投げるなという話をしたら、去年はストレートの質を高めようというのもあったと思うけど、『投げるのが好きなんです』という話を小林がしていたけどさ。やっぱり投手なんだから、ブルペンに入ってマウンドの傾斜を確かめないとコントロールも球の質も良くならんわね」

　－若手投手もブルペンに

　「若いやつも競争。森木も昨日、来てすぐにブルペンに入ったり投内連係に入ったり。そういう選手も増えてくるやろうから」

　－前川も特打で良いスイングをしていた

　「３日目でへばるかと思ったけどね。そういう振るスタミナ。それもしっかり。３日目で体は張っているだろうけど、その中でも振る力は３日間持続できたのは大したもんだよ」

　－本人は左投手が苦手と

　「そんなことない。高校生だからあまり左投手と対戦するのが少なかったんじゃない？守備も苦手って言うてたよ。レフト（守備）もうまいやんって言って、（前川は）『高校時代は両方ともそんな自信ありません』言うてたよ。これから工藤コーチがマンツーマンでしっかり。今日も基本練習、反復練習していたけど、どんどんうまくなっていく。間違いないよ。そういう打つだけの選手になってほしくないんでね。守備、走塁含めて貪欲にやろうという姿勢が見えるので、非常に楽しみだし。豊田も次のクールからシートノックとか入れそうだしね」

　－原口選手は野手に専念

　「動き良いんだよね～。ばたばたするのに、捕手の時は。動きそんな良いという感じではなかったのに、ベースランニングからやっぱり仕上げてきているよな。原口にしても陽川にしても。誰やこれ、こんな外野手いたかなと思ったら原口や。動き良くて今日も両翼やって」

　－工藤コーチもスピードが違うと

　「仕上げてきてるよ。べーランも誰が走ってるんか思ったら原口やんか。今までキャッチャーの時はドタバタやんか。今は軽いもん、動きがね。まあ意欲的だよ」