阪神・ドラ1森木 理想胸に未来のエースへ!最終目標明かす 春季キャンプは2軍スタート見込み

 笑顔で準備運動を行う森木(左)=撮影・高部洋祐
 独特のフォームでキャッチボールをする森木(撮影・高部洋祐)
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 阪神の新人合同自主トレが9日、鳴尾浜球場で始まり、新型コロナウイルス陽性反応を受けたドラフト5位・岡留を除く7選手が参加した。1位・森木大智投手(18)=高知=は視察した矢野燿大監督(53)が行った訓示の中で「終わりの意識」という考えに感銘。「野球をする子を増やす」という理想の終わり方を体現するべく、虎のエースへと成長していく。

 始まりにふさわしい好天に恵まれた鳴尾浜。額にじんわりと汗をにじませた森木は、時折うなずきながら、真剣なまなざしを指揮官へと向けていた。

 「プロ野球生活の始まりでもあり、終わりにも近づいている。どういう形で終わりたいのかを意識して、1日1日を大切にという言葉をいただきました」

 新鮮な考えが心に残った。これまで「終わり」を意識して考えたことはない。ただ、「最終目標を決めて、逆算型というか。それに似ているのかなと思います」。中学時代に軟式で150キロ、ドラフト1位でプロへ-。目標を設定し、達成してきた男は、すぐに自分なりに消化。理想の終わり方を明かした。

 「野球をする子が少しでも増えれば良いなという思いがあるので、僕の影響によって増えたことが実感できれば良いなと思います」

 プロでも目標を達成するべく、憧れられるような活躍を目指す。矢野監督は「将来、エースとしてタイガースを引っ張っている姿を楽しみにしている」と期待。森木も「一番頼られる投手になりたい。チームを絶対勝たせたいという思いはしっかり持ってる」と全力で応えていく覚悟だ。

 新人合同自主トレ初日のこの日は、キャッチボールやダッシュなどで汗を流した。春季キャンプは2軍スタートとなる見込みだが、「地道に、自分を見つめて、しっかり一歩一歩、踏んで行くことが大事かなと思います」と焦りはない。後悔を残さないよう、地に足をつけて歩んでいく。

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