阪神の近本光司外野手（２７）と大相撲の人気業師・幕内宇良（２９）＝木瀬＝が新春対談で顔を合わせた。虎の選手会長は関学大の先輩・宇良から「自分軸」という言葉を贈られたが、その理由を対談に同席した記者が考察した。

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　宇良の表情がはっきりと変化していくのが分かった。野球は詳しくないというだけに、最初は探り探りの会話が続いた。それでも２人が打ち解けるのに時間はかからなかった。

　角界では小兵の宇良が、プロ野球選手としては小柄な近本の本音に迫る。途中からはそんな展開になっていった。「ちょっと聞いてみたいんですけど」と宇良が何度も質問をぶつけ、近本がにこやかに答える。エンゼルス・大谷との比較の話は興味深かった。

　体格面で互いに共感する部分が多く、親近感を覚えた宇良は「待っといてください」とおもむろに立ち上がった。自室に戻った宇良は「自分軸」と書かれた紙を壁からはがし、再び近本の前へ。その言葉が心に響くと信じたからこそ近本に贈った。そう見えた。近本も「使わせてもらいます」と即答。心が通じ合った２人の対談は、予定時間を越えても盛り上がり続けた。