阪神・藤川球児SA 来春1、2軍C訪問 矢野監督「森木とか大きな財産になる」

 阪神・藤川球児SA(41)が来春も1、2軍キャンプを訪問することが28日、決まった。矢野燿大監督(53)はドラフト1位・森木大智投手(18)=高知=への金言伝授に期待。森木にとって、同郷で同じ高卒ドラ1右腕の藤川SAは幼少期から憧れの存在。共通点が多いレジェンドから“火の玉ストレート”の継承が期待される。

 ファンが待ち望むツーショットが実現する。今年に続いて藤川SAのキャンプ訪問が決定。矢野監督は「球児の口から聞くのと他の人から聞くのはまた違う」と歓迎し、同じ高知出身のドラフト1位・森木との“合体”に期待を膨らませた。

 「地元出身のね、プロでこれだけやってきたピッチャーに話を聞いてもらえるというのは、森木とかは本当に大きな財産となると思うんで。やっぱり心構えとか、どんな練習をどんな意識でしてたとか、そっちの方が大事になると思うし」

 最速154キロを誇る黄金ルーキーは現時点でキャンプを1、2軍のどちらでスタートするかは未定だが、対面を心待ちにしているに違いない。藤川SAは野球を始めるきっかけを作ってくれた郷里のヒーロー。プロ入り前から“球児2世”と呼ばれ、運命に導かれるように同じ高卒ドラ1でタテジマに袖を通した。13日の入団会見では「超えていかないといけない存在」と宣言。直接指導で藤川SAの代名詞でもある「火の玉ストレート」の継承も期待される。

 矢野監督は投手心理だけでなく、打者目線に立った助言にも耳を傾けるように説いた。「球児はピッチャーだけど、バッターにとってはどうかなという目線も持っている」。今年、打者心理を読み解く藤川SAのテレビ解説が「当たりすぎる」と話題にもなった。指揮官は「いい意味で球児を利用するというか、惜しみなくやってくれるタイプなので」とナインへ、どん欲な姿勢を求めた。

 嶌村球団本部長は「非常に幅広く活動できたことで、もともと視野が広い方ですけど余計に広がってきたんちゃうかなと思う」と1年目の仕事ぶりを高く評価。さらにメジャー経験のある藤川SAには「ピッチャー部門のところでコーチともしゃべってもらって、外国人のことに関しては詳しいはずなんで」と新外国人選手のサポート役も期待。中でもケラーはクローザー候補で、元守護神の金言伝授が期待できそうだ。

 藤川SAがユニホームを脱いで1年。積極的な評論活動などで存在感は増すばかり。こんなに頼もしい“臨時コーチ”は他にいない。

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