阪神・中野 侍ジャパン入り狙う「憧れ」鳥谷氏と対談で“金言”もらった

 阪神の中野拓夢内野手(25)が27日、ボクシング男子世界選手権で日本勢初の金メダルを獲得した岡沢セオンとともに故郷の山形県庁で行われた「山形県スポーツ特別賞」の授賞式に出席した。新人ながら盗塁王に輝くなど、同県のスポーツ振興に顕著な功績を残したことが評価されての受賞。2年目の来季はさらなる成績を残し、その先にある国際大会での活躍を誓った。

 見渡す限り、雪で覆われた故郷へ約1年ぶりの凱旋。当時は考えられなかった「山形スポーツ特別賞」の受賞に、中野は「本当に素直にうれしく思います」と口角を上げた。

 ルーキーイヤーから華々しい活躍。山形も徐々に“中野フィーバー”が巻き起こり、7月には同県産のブランド米「雪若丸」が贈られたこともあった。ただ、次は中野が故郷へ恩返しをする番だ。

 同県出身の岡沢セオンが、男子ボクシングの世界選手権で日本勢初の金メダルを獲得。「阪神でも今年の五輪で金メダルを取られた方がいるので、そこに自分も続けるようにやっていきたい」と日の丸を背負う意欲が湧き上がっている。

 一年前にも目標として掲げた「日本代表」。プロ1年目から活躍したことで「自分も(国際舞台に)立ちたいという気持ちがさらに強くなった」という。

 そのためにも、まずは来季の活躍が必須条件だ。「タイガースのショートをずっと守っていきたい」と目標設定。そんな中野が、幼少期から憧れを抱いていた鳥谷氏との対談も実現した。具体的な内容は伏せたが「守備のことで、遊撃を守られた方からの助言だったので、参考にしながらやっていきたい」と目を輝かせる。

 同県出身のプロ野球選手で侍ジャパン入りしたのは広島などで活躍した栗原健太氏だけ。中野もそのことを頭の片隅に置きながら、「自分が活躍する姿を見てもらうことが一番いい」とプレーでの恩返しを誓った。山形から球界を代表する遊撃手へ、飽くなき探究心で突き進む。

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