阪神・近本 新庄ビッグボス超え宣言 球団最多7度のGG賞へ「もっと攻めて」

 阪神の近本光司外野手(27)が16日、都内で行われた「第50回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式に参加した。今季は140試合に出場し、守備率・996を誇り、プロ3年目で同賞を初受賞。「来年からも続けて取れるように」と目指すのは、新庄ビッグボスが持つ球団最多7度の受賞だ。

 金色に輝くグラブを重たそうに、そして誇らしげに掲げた。ほしかったゴールデン・グラブ賞をプロ3年目で初受賞。ただ、近本は「来年からも続けて取っていけるように」と満足はしていない。その先にある先人の記録を見据えた。

 同賞の球団最多受賞記録は、同じ背番号「5」を背負った新庄ビッグボスが持つ7度。「そういうところを目標にしないといけない」。強い浜風が吹き、広い甲子園で守備の勲章を手にするのは並大抵のことではない。

 練習では昨年から新たな取り組みを始めていた。それは、通訳などの裏方さんに打撃練習の打球を追う際に“邪魔”をしてもらうことだ。試合前のフリー打撃中は中堅付近で投手が練習を行い、スタッフも球拾いをしている。そんな中で中堅の守備位置に就き、ひらめいたという。

 「パッと判断してどこに誰がいるとか、風はこうで打球はこうで、(投手やスタッフの)間をすり抜けて捕ったり。逆にスタッフの人に邪魔をしてもらって、視界に入った時でも打球を捕る、どんな体勢でも捕るっていう練習をしていた」

 中堅手は両翼と二遊間の動きを把握し、コミュニケーションを取らなくてはならない。甲子園では、右翼から左翼へ吹き抜ける強い浜風の計算も必要。1年目は「視界に入って、気になって捕れない」ことがあった。その努力は奏功。さらに各選手と試合中に対話をし、入念な準備をすることで左中間や右中間、内外野の間などの飛球に強くなった。

 念願だった守備の名誉。ただ、来季からは受賞したことで厳しい目も向けられる。「『ゴールデン・グラブ賞を取ったのに何や、あのプレーは』ってならないように、心がけてやっていきたい」

 新庄ビッグボスが現役時代に見せた、派手なダイビングキャッチやレーザービームはできない。それでも「もっと攻めて、当たり前のように捕る」。球団最多7度の受賞へ、さらなる高みを目指していく。

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