阪神・矢野監督 ドラ4・前川に英才教育プラン 春季C1軍スタート「ゼロではない」

 阪神・矢野燿大監督(53)が10日、来春1軍キャンプ抜てきを示唆しているドラフト4位・前川(智弁学園)の英才教育プランを明かした。

 高校通算37本塁打の長距離砲。ポテンシャルの高さは十分だ。指揮官は「開幕1軍ならそらすごいことやけど」と直接、力を見極めたいという気持ちもある。だが、最大の理由は「すごく勉強になる」と話すように、1軍選手の技術を間近で見させることだ。

 「例えば(佐藤)輝と一緒に打撃練習をしたら『輝ってこんだけ飛ばすんだな』とか。大山も『こんなふうにバッティングをしているんだな』とか」

 来春1軍キャンプスタートの可能性についてはコンディション等を確認した上で「成長に対してプラスになると思えば連れて行く可能性もゼロではない」とし、映像で見る限り「体も丈夫そう」と期待感は高まるばかりだ。阪神が国内キャンプに一本化した1985年以降、高卒新人の1軍キャンプスタートは13年の藤浪だけ。野手では一人もいない。

 同2位・鈴木(創価大)、同3位・桐敷(新潟医療福祉大)、同5位・岡留(亜大)の大卒投手トリオも1軍キャンプスタートの見通し。指揮官は「1軍レベルを知るという意味でも、現在地を知るというところでも、成長につながるかなと思う」と考えを示した。

 ◆阪神・高卒新人のキャンプ1軍スタート 国内キャンプに一本化した1985年以降では2013年・藤浪晋太郎が初めてだった。野手ではいないが、前田大和(現大和=現DeNA)が06年のキャンプ終盤に1軍昇格している。

 ◆阪神・主な高卒新人野手の1年目 57年入団の並木輝男はセ・リーグ初となる高卒新人野手の開幕戦スタメン。98試合で打率.250、8本塁打32打点。74年の掛布雅之は83試合で打率.204、3本塁打16打点。近年では20年・井上広大。97年・浜中治以来、23年ぶりの高卒新人野手の出場だった。

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