阪神の矢野燿大監督（５２）は１６日、藤井新コーチの「４スタンス理論」を元にした指導法に大きな期待を寄せた。

　「オレも一応資格を持ってるから。一番下の入門のところだけど」と同理論のトレーナー資格を保有していることを明かした指揮官。「若い選手が多いしね。藤井さんは４スタンスを中心に勉強されて、いろんなチームで指導されてきた方。それぞれに対して、体の使い方を提案してもらえる」と、特に若手に飛躍のヒントを与えてほしいと希望した。

　巡回コーチとして招へいしたのも、２軍だけでなく、今季不振に陥った佐藤輝、大山らを一流へと導いてほしいからだ。「両方来てもらえることで多くの選手を見てもらえたら、チーム全体の力になる。藤井さんの力を一番発揮してもらえるのはそういったとこなのかなと」と説明した。

　来春のキャンプでも、まずは１軍キャンプで指導してもらうイメージを描く。「悠輔や輝や他のメンバーもこういう感じなんじゃないかと（秋季練習中に）伝えてもらって。こうやったら感じ変わったな、良かったなというのを春に持ってきてもらいたい」

　大山、佐藤輝、井上に高山、陽川…虎の将来を担う若手、そして伸び悩む中堅が覚醒のきっかけをつかむことを願っている。