阪神・才木が投げた!術後初のシート登板で佐藤輝から4連続空振り「感覚的には悪くない」
「阪神秋季練習」(12日、甲子園球場)
右肘のトミー・ジョン手術から復帰を目指す阪神育成の才木浩人投手(23)が12日、甲子園球場での秋季練習に参加し、術後初のシート打撃に登板した。直球にカーブやスライダーを交えながら49球。完全復活へ向けて大きく前進した。
肌寒い聖地のマウンドで右腕が躍動した。矢野監督らが見つめる中、小野寺、佐藤輝と対戦。「感覚的には悪くない」と状態を確かめるだけだったが、自然と力が入った。同学年の佐藤輝からは直球などで4連続空振りを奪うなど、力強い投球を披露。リハビリは順調に進んでいる。
2020年11月に右肘内側側副靭帯(じんたい)再建術および右肘関節鏡視下滑膜切除術を受けた。「長いリハビリ生活だったんですけど、その間しっかり学びましたし。いろんな人に助けてもらいながら何とかここまでこられた」。再び打者と対峙(たいじ)できたことに安堵(あんど)の表情を浮かべる。
見守った矢野監督も「体的に大丈夫ってなれば、もちろん戦力になれる能力は十分にもっているんで」と期待を寄せる内容だった。
今後は患部の状態を見て次のステップへ進む予定。「体の面ではなく技術面の方にも、もうちょっと目を向けてやっていけたら」と才木。再び支配下登録をつかむためにも、慎重かつ大胆に、復活ロードを突き進む。