阪神・中野 失策減へ鳥谷氏金言「グラウンドいつも同じ状態にしてもらっていた」

 阪神・中野拓夢内野手(25)が10日、今季限りで現役を引退した鳥谷敬氏(40)の金言を生かした来季の飛躍を誓った。この日は甲子園球場室内で全体ミーティングに参加後、グラウンドで自主練習し、阪神園芸の金沢健児甲子園施設部長(54)と言葉を交わす場面があった。来季は“神整備”の力を借りて、自らの“聖地”を作り上げる。

 雪辱の来季へ早速、動き出した。ミーティング終了後、一番乗りでグラウンドへ向かった中野。ランニングの途中、金沢施設部長の元へ駆け寄った。

 「盗塁の面でもそうですし。グラウンド状況も常に確認しておかないといけない。そういったところで、お話させてもらってます」

 今季、盗塁王に輝いたルーキー。これまで2年連続で盗塁王の近本が、金沢部長にグラウンド状況を確認する姿を見て、自身も後半戦から話しかけるようになった。「グラウンドが軟らかいだったり、硬いだったり、聞くことによって事前に準備ができるので」と日常的に心掛けている。

 金言も後押しする。幼少期からの憧れである鳥谷氏が、7日のCSファーストS2戦目のテレビ中継にゲスト出演。中野が失策を犯した際には「グラウンド状況とか気候とか色んな変化がある。僕は阪神園芸さんと話をして、いつも同じ状態にしてもらっていました」とミス撲滅に向け、整備スタッフとコミュニケーションを取る必要性を説いていた。

 中野はこの助言をネットでチェックしたという。「そういうところも含めて、いろいろコミュニケーションを取っていけたら」。鳥谷氏のような不動の遊撃手となるべく、「神整備」の力を借りて、ベストな聖地を作っていく。

 今季のチームは4年連続12球団最多の86失策。個人でも両リーグワーストタイの17失策と「アマチュアとプロの違いも感じた」と壁に直面した。中野が来季、正遊撃手として失策を減らせば、チームにとっても大きなプラスとなる。

 ランニング後には、佐藤輝とキャッチボールして汗を流した背番号51。「今年1年、経験することができたので。それを無駄にしないためにも、この秋季練習が大事になってくる。しっかり見つかった課題に向けて取り組んでいきたい」。壁を乗り越え、大きく羽ばたく。

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