阪神 今季初の大山&佐藤輝外しも初の4連敗 外国人クリーンアップも実らず負の連鎖

 8回、厳しい表情で戦況を見守る矢野監督(右、左は井上ヘッドコーチ)
 7回、好機に三振に倒れ悔しがる佐藤輝
 7回、空振り三振に倒れる大山
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 「阪神5-8中日」(8月31日、甲子園球場)

 荒療治も実らない…。48日ぶりに戻った甲子園。阪神・矢野燿大監督(52)は今季初めて大山と佐藤輝を同時にスタメンから外し、マルテ-サンズ-ロハスと球団史上初の外国人クリーンアップを組んだが、ロハスの拙守が失点につながる巡りの悪さで今季初の4連敗。負のスパイラルから抜け出せない。

 今季100試合目で初めて大山と佐藤輝の名前がスタメンから消えた。得点力不足解消へ、矢野監督は球団史上初となるマルテ、サンズ、ロハスの助っ人クリーンアップに託したが、白星を呼び込めず。負けて2位浮上も当然、喜べない。48日ぶりに戻ってきた甲子園で今季初の4連敗だ。

 「マルテは力を見せてくれた。ジェリー(サンズ)とロハスというところがもちろん、打ってほしいと思って使ってるんだけど。ロハスもその前にしっかり守らんとね。あれはちょっと…」

 矢野監督が渋い顔で敗因に挙げたのがロハスの守備だ。三回1死満塁から高橋周の打球に前方へダイビングキャッチを試みたが落球(結果は2点二塁打)。五回にはビシエドの平凡な飛球の目測を誤り、左前打にしてしまった。甲子園で左翼を守るのは初めてとはいえ、あまりにお粗末。六回の守備からベンチに下げた。

 負の側面も表れた。5-5の七回、マウンドに上がったのは及川。後半戦の七回を担ってきたアルカンタラを助っ人野手3人態勢にするため、30日に出場選手登録を抹消。及川は2死一、二塁のピンチで福留に右翼フェンス直撃の決勝の適時二塁打を浴びるなど、3失点と精彩を欠いた。

 「及川、小川、馬場あたりで何とか、七回をどう乗り切るかを考えているんだけど。2死まで行ってるからね。バッテリーに策がほしいなと思う」

 その直後、3点を追う七回にはベンチスタートの大山と佐藤輝が代打で登場した。だが大山は左腕・福の前に空振り三振、佐藤輝は2死一、二塁、一発同点の場面で打席へ。スタンドの期待は最高潮に達したが、143個目の三振を喫し、26打席連続ノーヒットとなった。この日は大山と早出特打を敢行したが、無安打地獄から抜け出せない。

 巨人がヤクルトとの直接対決に勝ち、首位・巨人とのゲーム差は0・5となった。首位奪回へ大山、佐藤輝の復調は不可欠。再進撃を狙う猛虎の真価が問われている。

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