阪神・佐藤輝 虎新人3人目60打点 6戦ぶり打点も自己最悪16打席連続無安打

 3回、中犠飛を放つ佐藤輝
 3回、5点目を奪う中犠飛を放つ佐藤輝
 3回、佐藤輝は中犠飛を放つ
3枚

 「阪神9-3DeNA」(26日、京セラドーム大阪)

 快音を残した打球が中堅に向かって一直線に伸びる。惜しくも桑原のグラブに収まったが、阪神・佐藤輝に大きな拍手が降り注いだ。犠飛で三走の大山が悠々と本塁に生還し、5点目を奪取。打点は「60」に更新された。

 サンズの20号2ランで3点差とし、なおも続く三回1死三塁の好機だった。不振の黄金ルーキーは、坂本のチェンジアップをバットの芯に乗せて「取れる時に1点でも多く取っておきたい展開だったので、しっかりとランナーをかえせて良かったです」と胸をなで下ろした。

 阪神の新人選手で60打点をマークしたのは1950年の徳網茂、16年の高山俊に次いで3人目。しかし、背番号8の表情は晴れない。七回に申告敬遠で歩き、これで自己ワーストを更新する16打席連続無安打に。猛打賞を記録してスタートした後半戦だったが、ここ最近は苦しんでいる。

 前日のDeNA戦は屈辱の3三振。九回の守備では緩慢なプレーで右翼線に打球が落ち、牧にサイクル安打を許してしまった。チームは投壊、拙攻、拙守の負のスパイラルに陥って2-10の大敗。矢野監督はサンズと大山を含めて「3、4、5(番)が打たないとこういう試合になっちゃう」と嘆き節だった。

 一夜明け、打線は今季3戦3敗と苦杯をなめていた難敵左腕の坂本を完全攻略。サンズは20号2ランを放ち、佐藤輝は6試合ぶりに打点を記録。それでも、指揮官は「もっともっと打ってもらわないと困るんで」と物足りない様子だ。

 以前より構えた際のグリップの位置を少し下げるなど、試行錯誤を繰り返しながら後半戦に臨んでいる背番号8。23本塁打、60打点はいずれもチームトップの数字だ。怪物ルーキーのさらなる成長が優勝戦線の行方を左右する。

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