阪神・大山 2戦3発!ツイスト打法で復調 首位譲らん!9点ド派手後半戦初星

 「阪神9-3広島」(14日、京セラドーム大阪)

 優勝に向けて再発進や!阪神・大山悠輔内野手(26)が四回に12号ソロ、七回に13号ソロと今季初となる2打席連発で後半戦初勝利に貢献した。前日の後半戦開幕の一戦でも本塁打を記録しており、4番のバットは2戦3発と絶好調。負ければ首位陥落となる一戦で、チームとして先発野手全員安打も記録し、ここから勢いに乗って突き進む。

 すさまじい打球音がドームに響くと、白球はバックスクリーンへ飛び込んだ。大山の13号ソロに虎党は歓喜の渦に包まれる。鳴り響くメガホンの音を一身に浴びながら、ダイヤモンドを一周。ベンチ前で熊谷から金の虎メダルを授与され、ニヤリと笑みを浮かべた。

 7-3の七回だ。先頭で塹江が投じた初球の直球を捉えた。「追い上げられていたので、追加点を取ることができて良かった」。試合を決定づける一撃となったが、四回にも快音を響かせていた。サンズが放った特大の19号3ランを目の前で確認。「より集中できた」と、2者連続で自身の2試合連続となる12号ソロを左翼席にたたき込んでいた。

 1試合で2本のアーチを描くのは4月20日・巨人戦(東京ド)以来、通算7度目。これで、前夜から始まった後半戦は2戦3発となり、最高のスタートを切った。

 試合後、ヒーローとしてお立ち台へ。ただ、大山の表情は引き締まっていた。前半戦は規定打席到達者でリーグワーストの打率・245。7月の月間打率は・213とふがいない成績に終わった。

 「ここまで本当に迷惑ばかりかけている。何とかチームに貢献したい」。前半戦に味わった悔しさから、人一倍強い思いで後半戦に臨んでいる。主将として、そして4番として、2試合だけの活躍では決して満足していないからこその表情に違いない。

 デーゲームで巨人が中日に勝利していたこともあり、敗れれば首位陥落となっていた一戦。打線がつながり先発野手全員安打を記録し、1試合4本塁打以上は今季4度目。投手陣も踏ん張り、全員でつかんだ一勝で首位をキープした。

 「一勝ですけど、この一勝っていうのが、後々、本当に大きくなってくると思う」。貴重な後半戦初勝利を導いた大山のバット。悲願のVに向けて、頼もしすぎる完全復調だ。2位・巨人とは1ゲーム差。それでも、前だけを見て、一戦必勝で自分たちの野球をするだけだ。

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