西山秀二氏の眼「阪神・青柳の成長に目を見張った」

 「ヤクルト1-5阪神」(6日、神宮球場)

 阪神・青柳がヤクルト打線を牛耳り、キャリアハイにあと1と迫る8勝目。リーグトップに並んだ。デイリースポーツ評論家・西山秀二氏はこの日の投球に、青柳の大きな成長を感じた。

  ◇  ◇

 青柳は8回を投げて5安打、無失点。見ていて、打てそうな球はほとんどなかった。ほぼすべてのボールを低めに集めていたから、連打されることもないし、長打もまず打たれない。本当に、安心して見ていられた。

 それが分かっているから、ヤクルトもいろいろと仕掛けてきた。青柳は、送球に難がある。だから2回2死一、三塁では、投球後、捕手の返球を青柳が受けたタイミングで一塁走者をスタートさせるフォースボークで、青柳の失策を誘おうとしたが、ここを落ち着いて処理。

 その前後にも、田口、山崎らが執ようにセーフティーバントの構えを見せたり、実際に試みたりと揺さぶってきたが、青柳はびくともしなかった。

 ハートの強さも含めて、本当に成長を感じさせるマウンドだったし、今年はオールスターにも侍ジャパンにも選出されたが、それも当然と思えるピッチャーになったと言えるのではないか。

 しかもこの試合は9連戦の初戦であり、前週は最下位の広島に負け越し、巨人、ヤクルトあたりに迫られる、苦しいチーム状態で迎えたものだ。そこで、これだけのパフォーマンスを見せられた。青柳の素晴らしさを認識できた上、失速しそうなチームにとって、再加速の大きなきっかけとできうる投球だったと感じた。

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