阪神・矢野監督「野村監督の教えを伝えていきながら」追悼試合で感謝の逆転勝利

 2回の猛攻にベンチでガッツポーズする矢野監督(撮影・飯室逸平)
 勝利を喜ぶ、近本(左)、佐藤輝(左から3人目)ら阪神ナイン(撮影・飯室逸平)
 半旗が掲げられ、大型ビジョンに「NOMURA NOTE」が映し出される甲子園(撮影・山口登)
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 「阪神5-3ヤクルト」(29日、甲子園球場)

 昨年2月に亡くなった元監督・野村克也氏の追悼試合を逆転勝利で飾った試合後、阪神・矢野燿大監督(52)は「野村監督に出会っていなければ僕の現役生活もね。3割打つとか、20年間やるとか、それもなかった。監督としてこうやってやることもなかったと思う」と感慨に浸った。

 スコアボード上部の国旗、両球団旗などは半旗で掲出。試合前に行われた追悼セレモニーでは、場内ビジョンで息子の野村克則・楽天育成捕手コーチが「今は母と2人、ゆっくりと空の上から野球をぼやきながら観戦しているんじゃないかなと思います」などと話すビデオメッセージや追悼映像が放映された。

 野村氏が阪神監督を務めた1999~2001年は3年連続最下位。そんな苦しいチーム状況下で正捕手として多くを学んだ矢野監督は、「野村監督の教えを何かこう伝えていきながら、しっかりやっていければいいなという思いで戦いました」と感謝の思いを口にした。二回に2死からみせた7者連続安打の猛攻劇と青柳の熱投で連敗脱出。チームの礎を築いた恩師に、投打がかみあった最高の勝利をささげた。

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