阪神が痛恨の敗戦 藤浪が押し出し含む4失点 積極走塁が裏目に出る場面も

 2回、糸原の安打で三塁へすべり込むもアウトとなるサンズ(撮影・田中太一)
 5回、一走・近本は本塁を狙うがアウト(撮影・神子素慎一)
 7回、ビシエドに勝ち越しとなる押し出しの四球を与えがっくりとする藤浪(撮影・神子素慎一)
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 「中日6-2阪神」(23日、バンテリンドーム)

 痛恨の敗戦となった。阪神は六回まで2-2と投手戦が続いていたが、七回に藤浪が救援に失敗して4失点。連勝はならなかった。貯金は19に減った。

 6回2失点のアルカンタラからバトンを受けて登板した藤浪。四球2つと安打で1死満塁のピンチを作ってしまう。高橋周は見逃し三振に仕留めたが、ビシエドに押し出しの四球を与え、ガックリ。ここでなんとか食い止めたかったが…続く堂上に走者一掃の適時二塁打を打たれ、計4点を献上。継投策が裏目に出た。

 ドラフト1位・佐藤輝(近大)が1点ビハインドの六回に試合を振り出しに戻す19号ソロを福谷から中堅右に放った。この一撃でドラフト制以降の新人左打者シーズン最多本塁打をマークしていた巨人・高橋由伸の記録に並んだ。

 敗色ムードを振り払うメモリアル弾が出ただけに、なんとしても勝利したかった試合。ここでベンチは藤浪にバトンを託したが、あまりに痛い勝ち越し点献上となった。

 積極的走塁が裏目に出た形となったのも悔やまれる。1点ビハインドの二回1死一塁から糸原が中前打を放った。進塁が難しい打球ながら一走・サンズが果敢に三塁を狙ったが、三塁で刺された。

 1点ビハインドの五回には1死一塁から中野がバントを投前へ。これを福谷が一塁に悪送球し、一走・近本が三塁ベースに到達したところまでは良かった。本塁突入は難しい状況だと思われたが、三塁コーチの藤本コーチが迷い無く腕を振り、近本が本塁へ突進。結果はスライディングもさせてもらえないタイミングのアウトだった。

 押せ押せムードともなり得た中で、流れを変えてしまったのも痛かった。

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