阪神・梅野の恩返し 鳥谷封じ&能見撃ちや!元同僚の大先輩に“強虎”見せつける!

 元虎戦士との対戦を心待ちにする梅野
 鳥谷と一緒にお立ち台に立つ梅野
 阪神ラスト登板を終えた能見(左)と握手する梅野
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 お世話になった元同僚の先輩方、いざ勝負バイ!阪神・梅野隆太郎捕手(29)が23日、ロッテ・鳥谷とオリックス・能見との初対決を熱望した。この日でリーグ戦はひと区切りとなり、25日から交流戦が開幕。2位・巨人と4・5ゲーム差の首位と好調なチームを引っ張る正捕手が2人に“強虎”を見せつけ、恩返しする。調整の一環として出場したウエスタン・中日戦(鳴尾浜)は1打数無安打1四球だった。

 湧き上がる感情を抑えることができない。梅雨の晴れ間。太陽の光に照らされた鳴尾浜のグラウンドで、梅野が交流戦に思いをはせた。25日・ロッテ戦(甲子園)から始まる“打倒パ・リーグ”の戦い。「チームとして勝てるように」と決意を込めた後、鳥谷との初対戦に気持ちを高ぶらせた。

 「選球眼が良いですし、すごい功績を残している方なので、対戦は楽しみです。良い勝負をしたいです」。2019年シーズンまで共にプレー。鳥谷の姿からプロ野球選手のあり方を学び、自身も少しずつ成長してきた。

 25日からの3連戦は西勇、秋山、アルカンタラの順番で臨む見通し。今度は敵同士で火花を散らす。通算2097安打を誇る大打者だが、先発右腕3人を強気のリードで導き、完璧に封じてみせる。

 そして背番号2はもう一人、昨季オフにオリックスに移籍した能見兼任コーチの姿を思い浮かべた。6月1日からオリックス3連戦(甲子園)。「考えもしなかった。相手として戦えるというね」。プロ2年目の時に合同自主トレを志願。厳しくも愛のある助言を受けながら勝負師の心得を身につけた。尽きることのない感謝を胸に、打ち崩す覚悟だ。

 「能見さんも全力でくるだろうし、準備して立ち向かっていけるように。楽しみたい」

 22日からは甲子園の1軍全体練習に参加して汗を流し、この日は鳴尾浜でのウエスタン・中日戦にも指名打者で出場。1打数無安打1四球で「打席の感覚は悪くなかった」と万全の状態に調整した。

 今季は開幕から正捕手として投手陣を献身的に支え、12球団トップの得点圏打率・519と勝負強い打撃でも貢献。矢野監督は「構え方とか、キャッチングの丁寧さとか。また去年よりレベルアップできているところやと思う」と目を細める。

 昨年はコロナ禍による開幕延期の影響で交流戦が中止となったが、18年、19年と2年連続で負け越し中。梅野は「とにかく勢いだけでもつけられるようにやっていくのが大事」と気を引き締めた。今年の虎は違う。強敵パ相手に、そして大先輩2人に、黄金期を迎えたチームで挑む。

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