阪神・サンズ、ピンクバットで価値ある同点二塁打「テルがよく走ってくれた」

 5回、同点適時二塁打を放つサンズ
 7回、右翼線に二塁打を放つサンズ(撮影・金田祐二)
 ピンク色の手袋を付け記念撮影するサンズら(撮影・飯室逸平)
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 「DeNA2-3阪神」(9日、横浜スタジアム)

 “ピンクバット”がよく映えた。助っ人が自慢の打棒を敵地でさく裂させる。阪神・サンズが価値ある同点タイムリー。母の日仕様の桃色バットで浴びせた一撃だ。

 テンションを上げた。1点を追う五回。この回先頭の佐藤輝が四球を選び助っ人が打席に入る。「テルが塁に出てくれたから攻撃を長く続けるようなバッティングができれば」。自らの打球は左中間への適時二塁打。その間、一走・佐藤輝が激走し最後はヘッドスライディングで同点ホーム。さらに直後には、糸井の2ランで勝ち越しのホームを踏んだ。

 たたえたのは弟分の走塁だった。「グッジョブだよ」。佐藤輝とは普段から打撃などの助言を送っている仲。「テルがよく走ってくれたね」。共に奮闘した仲間のプレーが何よりもうれしい。

 特別な意味を込めた一戦。この日に限り、日本野球機構と選手会によってピンク色のバットの使用が許可された。さらに打撃用の手袋やリストバンドもピンク色にそろえたサンズ。感謝の思いを示して臨んだ戦いだった。

 奏でる快音が目覚ましい。七回には右翼線への二塁打を放ち2戦連続マルチの好調ぶり。家族と仲間を尊ぶ助っ人が猛虎にいる。

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