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阪神に立ちはだかる“3つの壁”失速の経験を生かせるか 評論家の視点

 プロ野球は開幕から1カ月を消化。セ・リーグは阪神がロケットスタートに成功し、貯金13で首位を快走している。ただ、ライバルの巨人も貯金7を積み上げ、3ゲーム差の2位。ヤクルトも貯金1と奮闘しているが、多くの評論家が予想した通り、“2強”が上位を争っている。

 阪神の快進撃はどこまで続くのか。デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「まず、交流戦が終わってどうなっているか。口に出す監督、出さない監督といるが、セの各球団は『5割で乗り切りたい』という思いだろう」と、語った。

 阪神は何度も“失速”に泣かされてきた歴史がある。今年のように12球団最速で20勝に一番乗りしたシーズンは過去にも74年、03年、14年と3度あるが優勝は03年だけ。14年は交流戦で9勝15敗と大きく負け越し、勢いを失った。パが優勢の交流戦で巨人は通算勝率・525、阪神は同・484と苦手意識もありそうだ。

 夏場以降の日程もポイント。前述の74年は7月まで首位も、8月の長期遠征が続く“死のロード”から負けがこみ始めて失速した。今年は五輪期間中が中断となり、コンディションを再調整するにはいい期間にはなる。ただ、関本氏は「今年はコロナの影響で延期になっているゲームが増え、後半しわ寄せになる可能性も高い。屋外球場が本拠地の阪神は特に9月、10月と連戦連戦となった時、余力があるかどうかもカギだろう」という。

 ここまで阪神はチーム防御率、同打率ともにリーグトップと好調。ただ、関本氏は「阪神は投打に新外国人が2軍で待機している状況だが、それでも巨人と比較したら選手層と経験値では分が悪い」と、長いシーズンでの戦いを不安視する。

 08年は北京五輪での主力の離脱や新井の腰痛悪化などで、巨人に歴史的大逆転を許した。阪神にとって交流戦、夏場の日程以上に大きな壁となるのは、やはり9年連続で負け越している宿敵・巨人の存在だろう。

 関本氏は5日の広島戦での原監督の采配に注目。「原監督は中川をベンチから外したり、桜井を厳しい場面で試してみたり、先を見ているという戦い方だよな。攻撃でも重信、増田大、松原を終盤に繰り出して走力、守備力を高めて接戦を取りに行く。まだ主力が本調子ではないが、戦い方にバリエーションがある」。勝負どころでの戦いを見据え、“戦力整備”をしているとみる。

 一方の阪神は大山が背中の張りで6日に登録を抹消。影響も懸念されるが、関本氏は「まだ先にある勝負どころで、柱を欠かさないことが大事になるだろう」とした。そして中心的役割を担う投手の名前をあげ、「特に投手陣は先発でいえば西勇、リリーフでいえば岩崎。巨人で言えば中川のように、岩崎をどう休ませながら戦っていくか。不安になれば藤浪を先発とリリーフの両面で、便利屋として起用するのもひとつの手かもしれない」と語った。

 勝負どころでの戦いが明暗を分けるペナントレース。16年ぶりの優勝へ、阪神は過去の経験を生かせるか。

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