【小山正明氏の眼】阪神・秋山 100球近くでボール高めに ボールに本来の力感じられず

 「阪神4-2広島」(30日、甲子園球場)

 完投が見たかった。阪神・秋山は白星こそ挙げたが、7回1/3で降板した。両チームの先発メンバーを見る限り、チーム力の差は歴然。カープ打線は『阪神に勝てるのか?』という顔ぶれだった。その中での試合で球数に課題を残したといえる。

 2失点を許した八回は、急にボールが上ずりだした。立ち上がりから本調子ではなかったものの、カープ打線との力の差もあり、何とか7回まで無失点でしのいできた。しかし、100球近くとなってからボールが高めに浮き始めた。タイガースのリリーフ陣が安定しているから良かったものの、他球団のように不安定であれば、もつれた展開となっていてもおかしくない。

 また、秋山の状態についてだが、調子のいい時はアウトコースに勢いのある直球を投げられる。しかし、この日は真っすぐの威力もそれほど。元々、ボールの力で抑え込むタイプではなく、両サイドを突いていく投手ではあるが、それでもボールに本来の力を感じられなかった。

 この日の球数のことに関しては、秋山自身はもちろん、ベンチも今後の課題として感じるものがあっただろう。シーズンは長く、こういう日もある。浮き彫りとなった課題に取り組み次につなげてもらいたい。

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