【藤田平氏の眼】大山をはじめ打線文句のない攻撃 リリーフ継投は安全策を選択しても
「阪神10-7ヤクルト」(18日、甲子園球場)
攻撃面は申し分のない内容だ。特に4番・大山は初回の先制犠飛と三回の2点打は、いずれも右方向。タイムリーの打球は詰まってはいたが大振りしていないスイングだった。
ランナーをかえすことが4番の大事な仕事。そういう点では、きっちりと役割を果たしたといえる。大山をはじめとした打線は文句のない攻撃だったのではないだろうか。
一方、リリーフの継投についてだが、非常に考えさせられる試合だったといえる。七回に7点リードがあったことからドラフト8位の石井大(四国ILp・高知)を登板させたのだろうが、3点差まで追い上げられた。
前日17日のヤクルト戦は雨天中止、19日は試合がないことから、勝ちパターンの投手を起用する手もあった。阪神側はマルテやサンズ、ヤクルト側は青木といった主力を交代させるなど、試合の情勢は決まりかけていた。しかし、終盤でヤクルトを生き返らせる寸前にまでしてしまった。
『石橋をたたいて渡る』のことわざがある通り、安全策を選択していい場合もある。昨季も若い投手で大量得点を許す試合があった。この日は結果的に楽勝ゲームの雰囲気から一転、後味の悪さを残す試合となってしまった。
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