【藤田平氏の眼】阪神ドラ1佐藤輝 スイング崩れてきた 疲れや内角攻めで体が開く

 「阪神0-3巨人」(8日、甲子園球場)

 阪神ドラフト1位・佐藤輝は状態がよかったキャンプ、オープン戦の時期と比べてスイングが崩れている。

 要因の一つとして、オープン戦13試合中12試合に出場した疲労を抱えたまま、開幕を迎えたことが考えられる。19年に新人だった木浪はオープン戦で球団の新人最多安打記録(22安打)を作るほど打ったが、開幕直後に苦しんだ。佐藤輝も木浪と同じで、プロに入って初めてアマ時代に経験がないぐらい試合に出続けている。開幕から疲労が残ったままプレーしていることが、スイングを崩した一因にあると感じている。

 さらに開幕からヤクルト、広島と徹底的に内角を攻められた。今カードの巨人もそうだが、プロは弱点を見つけると徹底的に攻めてくる。疲労で崩れたスイングで対応しようとして、さらに崩れてしまっている。

 状態がよかった時のスイングと比較すると、今はボールを捉える時間が短い。以前は体が開かずにバットのヘッドが走り、前が大きいスイングができていた。だから、ボールを捉える時間が長く、逆方向にも大きな打球を打てていた。

 今はバットにボールが引っ付いていくような感じがない。さらに内角攻めに対応しようとして、体が早く開いてしまう。だから、ボールを捉える時間が短く、「パンッ」と打ってしまっている。

 今後は少し休ませることが必要かもしれない。ただ、起用法は矢野監督ら首脳陣が考えていくところ。なんとか修正していってもらいたい。

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