阪神・藤浪 復活ロード第一歩 初の大役、苦しみながらも5回2失点
「ヤクルト3-4阪神」(26日、神宮球場)
阪神・藤浪が苦しみながら、チームの勝利を呼び込んだ。自身の今季初白星はお預けとなったが、5回5安打5四球2失点。走者を背負っても耐え、開幕投手の役割を果たした。
「何とか粘ることはできたと思うので…。う~ん、でも五回に乱れなければ、長いイニング投げられたので。ああいうところを抑えるのがカード頭に求められるところ。粘れたのは良かったけど、反省すべき点はあるかなと」
充実感と反省。試合後はさまざまな思いが押し寄せてきた。悔やんだのは2-1の五回だ。投球メカニックに狂いが生じ、抜け球も顔を出した。2安打と四球で1死満塁。塩見を全力で抑えにかかったところで149キロが外角低めの暴投となり同点に。それでも後続を断ち、勝ち越しは許さなかった。
9年目で初の大役。不思議と過度な緊張はなかったという。「この程度の緊張感なら経験済み。去年のリリーフの方がテンパりましたし、アマチュア、プロ初登板の方が緊張した」。驚きの開幕投手抜てきから責任感を持って臨み、手応えが残ったのも事実だ。
降板後はベンチの前列でナインを鼓舞。チームのために腕を振る、頼もしい姿が帰ってきた。「今シーズンは若い選手で引っ張っていければ」。悪天候の下、103球の粘投に希望が膨らんだ。
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