22歳を迎えた阪神・佐藤輝 3月生まれでかつて感じた「不利」とは
注目を集める阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手が13日、22歳の誕生日を迎えた。同じ左打者で阪神の最強助っ人・ランディ・バースと同じ誕生日という偶然も重なるが、3月13日ということで、いわゆる「早生まれ」となる。
スポーツ界では体力面において「早生まれ不利説」が唱えられたりもするが、以前、佐藤輝にそのことをたずねると「知ってますが、あまり気にしないです」ときっぱり。今は身長187センチで体重94キロ。ただ高校入学時は「177センチ、65キロくらいでめっちゃ細かったです」と振り返る。
細身だった体が、今の恵まれた体格と表現されるまでに進化したのは、元々のポテンシャルだけが理由ではない。高校2年時から始めたウエートと「高校の時は食事の時間のスパンを短くして、1日5食とか6食とか」といった、「食トレ」の地道な積み重ねの成果と言える。
佐藤輝自身の努力もあり、「早生まれ不利説」を感じることのない野球人生を歩んで来ているが、誕生日で思い通りにいかなかったこともあったという。それは車の免許取得について。阪神入団前にその話になり「3月生まれなのもあって、車の免許が(高校の間に)取れませんでした。免許では不利です」と笑っていた。
17歳であっても、自動車教習所には入所できるが、仮免許試験の受験の時に18歳になっていないといけない。3月13日生まれの佐藤輝は、理論上は免許取得も可能だったと思われるが、すでに近大野球部の入部も決まっており、免許取得だけに集中するほどの日程の余裕はなかったようだ。
思わぬところで「不利」を感じていた、3月生まれという早生まれ。この日の西武戦では3打数無安打でバースデーアーチとはいかなかったが、ここまでの輝きを見ると、「早生まれ不利説」があてはまらないアスリートとして今後も活躍していきそうだ。(デイリースポーツ・道辻 歩)
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