阪神・西純は5回6安打4失点「やっちゃいけない」クロンに逆転満塁弾許す

 5回、クロン三振に仕留め、雄たけびを上げる西純(撮影・高部洋祐)
 力投する西純(撮影・高部洋祐)
 3回、クロンに満塁弾を浴び、ぼうぜんと打球を見つめる西純(撮影・飯室逸平)
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 「オープン戦、阪神-広島」(9日、甲子園球場)

 開幕ローテ入りを目指す阪神・西純が先発し、5回6安打4失点でマウンドを降りた。

 初回いきなり無死一、二塁のピンチを招いたが、3番・鈴木誠を高めに抜けたフォークで見逃し三振。続く松山を二ゴロ併殺打に抑えて窮地を脱出した。

 二回も無得点に抑えた後、三回に大暗転。2死から菊池涼の左前打と連続四球で満塁のピンチをつくり、クロンに左中間席へ特大の逆転満塁弾を浴びた。

 登板後に「あの本塁打は自分の中で一番やっちゃいけないと思っていた形での本塁打だった。四球でランナーをためてから外で力勝負でいって、高くベルトラインにいって、ストライクゾーンに甘く入った」と反省した。

 甲子園の先発マウンドは創志学園2年時の2018年夏以来、プロ入り初。最速148キロの直球にフォークやスライダーなど変化球も駆使したが、新助っ人砲に打ち砕かれた。

 それでも「ああいう内容でしたけど、そこでしっかり5回の最後まで投げられたのは、良かったんじゃないかないかと思っています」と前を向いた高卒2年目右腕。「どうなるか分かりませんけど、最後の最後まで諦めずに、そこ(開幕ローテ入り)に食らいついていきたいなと思います」と闘志を燃やした。

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