阪神・ドラ1佐藤輝 超怪力!バット折れても100メートル大ファウル 左腕からマルチ
「練習試合、阪神2-2楽天」(16日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)
阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=が16日、練習試合・楽天戦(宜野座)で圧倒的な怪力を見せつけた。初回にバットを真っ二つに折りながら、右翼ポール際の芝生席へ特大ファウルを放った。左腕からマルチ安打を放つ巧打も見せ、対外試合は打率・556。初の三塁守備では“初野選”を記録したが、打撃ではまたも無限大の可能性を示した。
佐藤輝が驚がくのパワーを見せつけた。初回1死一塁。1ボールから高田萌の変化球にバットは真っ二つに折れたが、打球は失速することなく右翼ポール際の芝生席まで到達した。両軍ベンチ、スタンドの球団関係者、スコアラーが推定飛距離100メートルの大飛球の行方にくぎ付け。宜野座の空気が一変した。
「強いスイングを心掛けている。でも、ファウルなので(笑い)」と振り返った。だが、打たれた高田萌は「あまり見ないシーンだったので、改めてすごさは感じた」。中飛に打ち取った打球もフェンス際まで運ばれており、「振りの強さやパワーはすごい」と驚きを隠さなかった。
佐藤輝はその後、左腕2人からそれぞれ安打を記録し、対外試合は9打数5安打で打率・556。力と技を兼ね備える。ソフトバンク・柳田クラスになり得る素質を示した。
1点ビハインドの四回無死。1軍通算83試合登板の池田駿から中前打を放った。続く井上の左翼線二塁打で三塁へ進み、原口の2点適時打で生還。虎党が胸躍る中軸コンビで試合をひっくり返した。
同点の八回1死二塁も育成選手・渡辺佑から左前打。変化球をバットの先で拾い、左翼線にポトリと落とした。「苦手ではないですけど、左投手から打てたのは良かったと思います」。紅白戦を含めると実戦は4試合連続安打で打率・412、1本塁打、3打点と勢いは止まらない。
一方、実戦で初めて就いた三塁では初の守備機会で野選を記録した。1点リードの六回2死一塁。三遊間のゴロを捕球し、二塁に送球したがセーフとなった。「ミスもしましたけど、打球が飛んできてもさばけるように準備していきたいです」と挽回を誓った。
矢野監督はレギュラーを目指す上で「守備のレベルを上げていかないといけない」と指摘し、18日の練習試合・DeNA戦(宜野湾)でも三塁で起用する考えを示した。プロ野球人生は始まったばかり。だが、背番号8にかかる期待は日増しに高まっている。
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