【西山秀二氏の眼】アピールしたい新人や高山らに“痛い雨”

 阪神キャンプの第3クールは、予定されていた2試合の練習試合がともに雨天中止となった。実戦は11日に行われた4イニングの紅白戦だけ。風も強く、選手は室内練習場で練習する時間が長かった。

 この時期の沖縄は雨が多い。例年のことながら、競争が激しいチーム状況を考えれば、“痛い雨”となった。

 新人や巻き返しを期す高山、北條らはもちろん、不動の立場を築きたい糸原、木浪もハツラツとした動きを見せていた。開幕スタメンを奪うためにも、キャンプ中盤から本格化する実戦に向けて早めに仕上げていたはずだ。アピールの場が減ったことは痛恨だろう。

 現状でレギュラーが確実な野手は、三塁・大山、中堅・近本ぐらい。首脳陣にとっては選手を見極める機会が減った。対外試合中止が続いたことで、14日の練習試合・広島戦が中止後には宜野座でシート打撃を実施しようとしていた。結局、これも雨で中止となったが、今後も実戦形式の練習を増やしていくべきだろう。

 投手はブルペンでの投球練習と、球場のマウンドで打者相手に投げるのでは感じることが違う。打者も同様だ。調整面を考えた上でも、実戦不足を補う練習メニューを組んでいってもらいたい。

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