阪神・藤浪VSドラ1佐藤輝、7日紅白戦初激突 プロ最速タイ初実戦「楽しみ」

 「阪神春季キャンプ」(6日、宜野座)

 阪神・藤浪晋太郎投手(26)が7日の紅白戦(宜野座)で今季初実戦に臨むことが決まった。2番手で2イニングを投げる予定。開幕ローテ入りへ結果を求めつつ、今オフから再挑戦中のワインドアップなど現状も把握する。また、ドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=との初対決の可能性もあり、怪物ルーキーとの対戦を心待ちにした。

 2021年初登板が待ちきれない。いよいよ、復活ロード第2章が幕を開ける。今春、藤浪のたたずまいに不安は見えない。2月7日の初実戦は2018年以来の自身最速タイ。誰よりも自分自身に期待を膨らませているようだ。

 「今、ブルペンでいい感じで投げられているので、それをどれだけ実戦で出せるかだと思います。個人的には確認が一番ですね。アピールを含め、今の自分の状態を把握するというか、実戦で力まずできるかっていうのが課題かなと思います」

 今オフは2年ぶりにワインドアップ投法に再挑戦。キャンプでは左足を上げた際に三塁側に視線を移すように改良。開幕ローテ入りへ結果、内容を求めつつ、現状把握へ絶好の機会となりそうだ。

 藤浪VS佐藤輝-。矢野監督の計らいで大一番が実現する可能性も浮上した。「ホントに映像をちょろっとしか見たことがない」という藤浪だが「ツボを持ってるタイプかな」と分析。「その辺を意識しつつボールを間違えなければ」。自身と同じ4球団競合の末、タテジマに袖を通した怪物ルーキーとの初顔合わせを心待ちにした。

 「野手の人に聞いてもフリーバッティングがすごいすごいと聞くので。対戦して肌で感じるところもあると思いますし、打たれたり抑えたりあるでしょうけど、どういう選手かは何となく見えると思うので、そういう意味では楽しみにしてます」

 すでに本番モードに突入している。ブルペンではカウントを設定して、多彩な変化球を確認しながら70球。直球を中心にカットボール、スプリット、カーブ、ツーシーム、チェンジアップに加えて、スラッター(スライダーとカットの中間)、シュートも。「もともと配球的にストレートが6割を超えるのでそうなってくると思いますけど、極力使えるボールは使いながら」。午後からもブルペンで38球をおかわりし、準備に抜かりはない。

 「結果というのは当然ですけど、それ以上に納得できる内容というか、感触。次につながるものを見せれたらなと思います」。今季2度目の紅白戦は見どころいっぱい。“怪物斬り”から開幕切符に弾みをつける。

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