阪神・西純 マエケンフォーム手応え抜群!キャンプ初実戦で2回2安打無失点

 先発の西純は2回を投げ無失点の好投を見せる
 紅白戦で先発し力投する西純
 2回、井上を見逃し三振に斬る西純
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 「阪神紅白戦、白組3-3紅組」(4日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)

 阪神の西純矢投手(19)が4日、キャンプ初の実戦となる紅白戦に先発し、2年目の成長を見せつけた。主砲・大山をこの日、最速145キロ直球で空振り三振に仕留めるなど、2回を投げて2安打無失点。堂々とした投球で打者を圧倒した。首脳陣の評価もうなぎ上りで、他球団のスコアラー陣も右腕の投球に警戒心を強めた。

 指に残る感触が自然と頬を緩ませた。今季初となる実戦登板で改良した投球フォームの真価を証明した西純。宜野座のマウンドに、確かな成長の跡を残した。

 「一辺倒で投げていると、打たれたりしていた。どうやったら抑えられるかを考えた結果が、きょうの間合いを変える投球だった。よかったと思う」

 堂々としたマウンドさばきだった。初回、先頭の高山に初球140キロ直球を痛打され左前打。だが、焦りはない。続く木浪を二ゴロに打ち取ると、近本は力強い真っすぐで左飛に仕留めた。

 顕著な成長を見せたのは、2死一塁から大山を迎えた場面。クイックのタイミングを変えながら4番・大山を簡単に追い込むと、カウント2-2からの5球目。この日最速となる低め145キロでバットに空を切らせた。

 二回も危なげなかった。1死走者なしから、同期入団の井上を外角いっぱいの直球で見逃し三振。続く北條には右前打を許したが、小幡をスライダーで投ゴロに抑えて無失点。無観客のためスタンドから大歓声は沸き起こらなかったが、仲間から「ナイスピッチング」とたたえられた。

 昨秋からツインズ・前田を参考に改良したフォームの手応えは抜群だ。ゆったりしたモーションから放たれるキレのある直球は、打者目線で“錯覚”を生む。実際に1軍クラスの打者を相手にしても、ストレートを引っ張られるシーンは一度もなく、差し込んでファウルを奪う場面もあった。

 本人は「大きく外れるボールもなかったので、よかったと思います」と話しながらも、内容については「50点ぐらいです」と厳しく自己採点。登板後に会話を交わした矢野監督は「野球の頭があるっていうかさ、勝てる投手の要素を持ってるんじゃない」と称賛を惜しまない。

 開幕ローテ入りへ「一番の課題はコントロールなので、磨いていくことを継続してやっていきたい」と西純。目指す場所へ、大きな一歩を踏み出した。

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