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【虎戦士にエール】嘉男君が夢であり希望 京都北部の故郷から幼馴染の糸井の復活願う

 阪神に縁のある人物が選手にエールを送る「虎戦士にエール」(随時掲載)。第3回は京都府与謝郡与謝野町の山添藤真町長(39)。阪神・糸井嘉男外野手(39)は小中高の同級生で、小3から中3まで同じ野球チームでプレーした。今年は共に不惑を迎える。日本海を望む京都北部の故郷から、幼なじみの完全復活を願った。

  ◇  ◇

 山添町長は与謝野町を代表して、おらが町のヒーローに激励のメッセージを送った。「糸井嘉男を目指して野球をやっている子供たちがいるので。そういう姿を見ていると、嘉男君にはもっと頑張ってもらわないといけないと思います」。幼なじみの完全復活が地元の夢であり、希望だ。

 糸井との出会いは岩滝小1年時。「明るく元気。非常に活発な男の子」という第一印象で、当時からスポーツ万能だったという。小学3年時に岩滝少年野球クラブで共に野球を始め、橋立中3年時まで軟式野球部で一緒に白球を追いかけた。

 小、中は山添町長が主将を務め、糸井はエースで4番。「(糸井は)投げて良し、打って良しの本当に頼りになる選手でした」と振り返る。

 チームの大黒柱であり、「独特な雰囲気で面白い」というムードメーカーでもあった。「彼はお腹の筋肉を波打たせることができたんです。そのような筋肉遊びを見せてもらった記憶があります」。現在も天然キャラから“宇宙人”と言われるが「よくそこまで自分を貫けるなという感じはありますね。変われないのか、変わらないのか知りませんけど(笑い)」と当時と今を重ね合わせた。

 宮津高に進学後、糸井は野球部に入部したが、山添町長はグラウンドを離れ新たな道を歩み始めた。高校卒業後に渡仏。フランス国立建築大学パリ・マラケ校に入学した。

 一方の糸井は03年度のドラフト自由獲得枠で、近大から投手として日本ハムに入団。投手としては結果を残せなかったが、06年の外野手転向から一流選手へと駆け上がった。侍ジャパンの一員として13年の第3回WBCにも出場。離れた場所にいても、山添町長にとって幼なじみの奮闘は活力となった。

 「一つ一つの決断に勇気づけられてきました。特に印象深いのが嘉男君が投手から野手に転向した時。自分が信じた道を歩みたい、という思いでそのような選択をしたと思います。遠く離れていましたけど刺激を受ける、そんな存在でしたね」

 山添町長は10年に与謝野町議会議員選挙に初当選し、14年から現職に就いて地元の発展に心血を注いでいる。

 コロナ禍の今年は実現しなかったが、例年は正月に同級生で集って新年会を開くのが恒例行事。1次会、2次会と酒は進み、最後は山添町長の自宅で朝方まで飲み明かすことがお決まりだという。

 「嘉男君から見えるのは自分らしくある大切さだと思うんですよね。だから、野球を通じて自分らしくあるということを多くの人に伝えていってほしいな。そう願っています」

 糸井はプロ17年目の昨季、86試合に出場して打率・268、2本塁打、28打点。不惑を迎える今季は激戦の外野手争いが待ち受けるが、心強い応援団長がいる。生まれ育った故郷からのエールを力に変え、再起を図る。

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