【俺たち丑男】阪神ドラ8石井大 ドラフト“支配下最下位”からライバルをモ~追だ
2021年に『年男』を迎えた選手に、新年の意気込みなどを聞く企画。第4回は1997年生まれの阪神ドラフト8位の石井大智投手(23)が登場する。
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“最下位の男”が下克上へ闘志を燃やした。「一番下っていうのが悔しいので、キャンプなどアピールの場を通して、自分の価値を高めていきたい」。この日、新人合同自主トレ後のオンライン取材で力強く語ったのは、阪神ドラフト8位の石井大智投手(23)=四国ILp・高知=だ。昨秋のドラフトでは、支配下指名選手の最後、74番目に名前を呼ばれた。
この日は、同3位・佐藤蓮とともに、鳴尾浜で初めてブルペン入り。真っすぐのみを27球投じた。雪が降り、気温も低い中、「最初はバランス感覚を確かめる程度にしようと思ってたけど、平田2軍監督とかいろんな方がいらっしゃったので」と力みも入った緊張の“ブルペンデビュー”となった。
「隣を見る余裕がなかった」ものの、「キャッチボールから良いボールを投げていた」という同期右腕の存在は気になった。「年末年始も休まず練習してたので大丈夫」と、キャンプ初日からのアピール開始へ順調に準備を進めている。
丑(うし)年の今年は年男。チーム内で同じ1997年生まれの投手には、先にプロ入りしてすでに1軍登板を経験している小川、望月もいる。「彼ら2人はすごい経験を持ってるので、もちろんライバル心もあるんですけど、まずは新人の中で一番活躍したい」。最速153キロの右腕が支配下最下位指名から、ライバルたちをモ~追する。