スリル打撃でバズった“虎チューブ” 糸原倍返しドッキリもバズった

 悲鳴をあげながら練習に取組む3選手(阪神タイガース公式YouTubeチャンネルから)
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 デイリースポーツが調査員となって球界の“今”を深掘りする新企画「ウラ見せ探見隊」がスタートします。第1回は、各球団がコロナ禍でもファンとチームの架け橋になろうと力を注いでいるYouTubeチャンネルに迫った。阪神のメディアプロモーション担当を務め、動画作成に携わる奥山佑美主任は人気動画の作成エピソードを披露した。

  ◇  ◇

 昨春のキャンプで一つの動画が“バズった”。布袋寅泰の「スリル」が球場に鳴り響く。「Baby,baby,baby…」-。この瞬間、糸原、高山、江越の3選手は「あー」と悲鳴を上げながらマスコットバットを持つ。実はこの曲、連続ティー打撃がスタートする合図。ボール1ケース(約200球)を休みなしで打ち続ける、地獄の振り込みが始まるのだ。

 しかも一度ではなく、二度、三度…。この動画が現在公式チャンネルの再生回数トップ。約6分間の動画は、ユーモアを交えながらも懸命に練習する姿がファンの心を突いた。糸原は「ヤバい、ヤバい」と連呼し、終了後に倒れ込んだ。高山が曲を流す放送席にクレームを伝えに行く様子も映し出されている。

 「あの動画に関しては、たまたまコーチが仕掛けるっていう情報を入手して、それを撮影しました。キャンプに関しては綿密な打ち合わせはできませんでしたね」

 こう話すのは球団のメディアプロモーション担当を務める奥山さん。「試合では見られない、選手の普段の魅力をもっと伝えたい」-。それがYouTubeチャンネル開設の発端だった。

 球団SNSを担当した当初はインスタグラムの投稿がメイン。ただ、それでは写真の投稿が中心となる。「写真だけじゃなかなか伝えられない部分っていうのを見てきた」。そこで目をつけたのがYouTubeだった。

 「昨今の動きを見ているとYouTubeが一番適している。動画を流していきたいなという中で、YouTubeを始めてみよう」と昨年の春季キャンプからスタート。「普段の試合中では見られない表情や、この選手は実はいつも周りを楽しませてくれているんですとか、意外とカメラを向けられたら照れるような選手がいたり…。そういった素の部分も伝えたい」という思いからだった。

 狙いはばっちり。確実にファンの心をつかみ、人気コンテンツの一つとなっている。昨春キャンプの動画だけで16本。常に目を光らせ、ネタを見つけた。

 シーズン中の練習日には糸原が井上ヘッドコーチに逆ドッキリを遂行。キャンプと同じ連続ティーを課すことに成功した。「開幕延期が決まり、試合がない中で何かファンに楽しんでもらえることはないかと、矢野監督が『こういうのをしたら面白いんちゃうか』っていう案を出してくれました」と明かす。

 今春キャンプはコロナ禍で入場制限がかかるが「キャンプ地まで来ることができない方にも映像を通して伝えられる機会にしたい」。選手を一日密着するなどの企画を考案中で「シーズン中はなかなかテレビに映らない選手も撮っていきたい。そういう気持ちが強いですね」。2軍の選手にもスポットを当てるなど、さらなるパワーアップを目指す。

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