阪神・矢野監督、勝負の3年目「1位しかない」

 2005年以来のセ・リーグ制覇へ、阪神はオフに大型補強を敢行した。矢野燿大監督(52)がインタビューに応じ「(就任から)3位、2位と来たので1位しかない」と頂点だけを見据えた。

  ◇  ◇

 -昨年は開幕直後の低迷から巻き返し、2位。

 「自分自身、一昨年よりも苦しかったし、うまくいかないことの方が多いと感じた。踏ん張れたのはチームの成長。当たり前(にできること)の基準をどれだけ上げられるかが、プロとして大事」

 -3年契約の最終年。

 「楽しむというのを大事にしているが、選手に楽しまないといけないと言って、苦しめているんじゃないかとか葛藤があった。もう一度、チャレンジする。苦しいことを苦しくやるのはプロじゃない。『監督はこういう時でも、こうやっているやろ』と感じてもらえるような自分でいたい」

 -昨年は藤浪が復調を感じさせた。

 「一回苦しんだからこそ、次2桁勝つことに価値がある。晋太郎には悪いが、今までは勝手にできちゃっていた2桁が続いていたと思う。こうやってアウトを取るとか、そういうものが見えて、違う中身の2桁になる」

 -昨年は大山が躍進。今季は主将を託した。

 「一昨年からの姿勢は評価している。(4番を)任せたいというようなものを見せてくれた。野手では近本、大山が引っ張っていくのが理想」

 -その近本。2年目のジンクスを打ち破った。

 「(去年が)マックスとは思っていない。打率3割を超え、盗塁王も3年連続で取り、ゴールデングラブ賞も取るというのが目指すべきところ。盗塁数も周東(ソフトバンク)らにあけられている。もっとできる」

 -ドラフト1位入団の佐藤(近大)はスケールが大きい。

 「これぐらいできたらいいなというところ(数字)を目指してほしくない。40本塁打、40盗塁を目指した方が高いところにいける可能性がある。遠くに飛ばせるというのは一番の魅力。大山と佐藤が本塁打王争いをするチームになったら、わくわくする。そういう未来をイメージしてしまう」

 -ことしのルーキーは即戦力候補が多い。

 「投手は全員、スタートは先発になる。競争の枠に十分に入ってこられる。3位の佐藤(上武大)はエースになれるぐらいの素材、能力を持っていると思う」

 -外国人選手が8人。

 「全員の状態がいいとなれば悩む材料になるが、それがチーム全体の理想。自分がベストの判断をしていければいい。競争がすごく高いところでできる陣容になったという手応えは感じている」

 -注目のシーズンだ。

 「苦しいから楽しむ、当たり前のレベルを上げていく、そういうことも大事。その中で、より1番を意識して戦う年だ」

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