阪神・大山 “赤星&金本のV法則”へ近本と共闘「僕も数字はこだわりたい」
阪神の近本光司外野手(26)、大山悠輔内野手(26)が28日、兵庫県内で行っている合同自主トレを公開した。チームの中心を担う2人に、近本と同じ淡路島出身のドラフト5位・村上頌樹投手(22)=東洋大=も参加した。
すでに地元へ帰省を済ませた大山は年末年始も野球に全集中だ。来季100得点を狙う1番・近本の「悠輔にかえしてもらうしかないので。期待しかない」というエールを聞き、4番として打点へのこだわりを強調した。
「それが得点の仕方なので、という感じですね。点の取り方はたくさんある。状況、状況に応じてやりたいと思っていますし。僕も数字はこだわりたいなと思っています」
今季120試合制でリーグ3位の85打点。来季143試合で換算すると、101打点の大台に到達する。阪神の「1番100得点、4番100打点」は2010年マートン、新井コンビが最後。1985年の真弓&掛布、05年の赤星&金本が達成した「Vへの法則」だが、主砲がこだわるのはチームを勝利に導く一打だ。
「打点というより勝利打点。そういった打点を取りたいと思っているので取れるだけ取りたいなと思います」
今季は得点圏打率こそ・294だったが、勝負強さを発揮して決勝打はリーグトップの「15」。自主トレのテーマは「レベルアップです」と言い切り、「やれることは全部やりたい。全部意識してやることでいろんな発見がある」とどこまでも貪欲だ。
新主将に指名され、リーダーの自覚は強まるばかり。新選手会長・近本と初の合同自主トレで、絆も自然と深まる。「先頭に立っていくという立場なので。助け合いというか、力を合わすことができたらもっと良くなっていくと思う」とチーム一丸で優勝を狙っていく。
「野球だけじゃなくて、普段のしぐさだったり、何かそういうヒントもあると思う。何げないしぐさを見ていきたい」。近本からも学び、一緒に過ごす時間すべてを野球にささげる。オフ期間も不変の向上心を持って、ニューイヤーを迎える。