阪神・大山1億の誓い 16年ぶりVへ守備率10割!助っ人にも「頼らない」

 阪神・大山悠輔内野手(25)が10日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5300万増の年俸1億円でサインした。5年目で大台到達を果たした主将は、チームの大黒柱になる決意を表明。守備率10割を目標に掲げると同時に、走攻守全部門で躍動し、16年ぶりのVを導く。(金額は推定)

 チームの核としての自覚と覚悟を言葉の端々ににじませた。5300万増の年俸1億円で更改した大山。5年目で初めて大台に到達し、「本当に良い評価をしてもらった」と表情を引き締めた。主将として迎える来季はプレーだけでなく、言葉でも引っ張っていく。

 今季は打率・288、28本塁打、85打点と打撃3部門全てでキャリアハイをマークした。だが、強いこだわりを示すのは守備だ。昨季はリーグワーストの20失策。守備強化に取り組んだ今季は6失策と大幅改善に成功したが、ここで気を緩めることはない。

 「去年は本当にたくさん迷惑をかけた。今年は数は少なくなったといっても、やっぱりまだエラーしてますし。守備に関しては投手の生活がかかってるので、やっぱり(守備率)10割を目指していかないといけない」

 目標とするのは三塁手で史上初となるシーズン無失策。チームとして長年の課題とされている守備力を改善するために、まずはキャプテンが手本となる。

 主将としての責任感も芽生えている。「今年までは、他人に任せがちなところがあったなと振り返ってみて思うので。来年は率先していきたい」。ピンチや間を取りたい場面でマウンドに足を運び、投手に声をかける。プレーだけでなく、精神面でもサポートする考えだ。

 ドラフト1位・佐藤輝(近大)の加入も特別な意識はしない。「チーム内で競争という立場ではないので、もうそこで争ってはいけないと思っている」とし、チーム力向上へ互いに高め合っていける関係性の構築を求めた。

 また来季の新戦力として、韓国リーグで本塁打と打点の2冠に輝いたロハスの加入が間近に迫っている。それでも「外国人の存在は今年1年やって大きいと思いましたけど、やっぱり自分でやらないといけないと思っている。頼るのではなく、自分一人でやっていきたいなと思います」と今年以上に勝利を呼び、敗戦の責任は一身に背負う覚悟を表した。

 「来年はキャプテンなので、チームの優勝、そこが大事かなと思ってます」。16年ぶりのリーグ優勝に向け、大山が熱く駆け抜ける。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス