阪神・高橋 開幕投手「無理かな(笑)」来季目標は自身初開幕ローテ&規定投球回到達

 契約更改を終え、笑顔で会見する高橋(代表撮影)
 契約更改を終え会見する高橋(代表撮影)
 契約更改を終え会見する高橋(代表撮影)
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 阪神・高橋遥人投手(25)が8日、西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、700万増の年俸2900万円で一発サインした。西勇から来季の開幕投手争いの一人として期待されたが「無理かな」と謙遜し、自身初の開幕ローテ入り&規定投球回到達を目標に設定。巨人・菅野ら主戦投手と投げ合う機会が多かった左腕は来季、敵のエース級に投げ勝つ覚悟を示した。(金額は推定)

 エース級の投手との投げ合いを重ね、間違いなく大きく成長した一年だった。自己最多の5勝(4敗)という数字以上に高橋の“奮投”ぶりが際立った3年目の今季。左のエースとしての階段を着実に上る姿が、マウンドから色濃く映った。

 今季の開幕投手を務めた西勇が来季開幕投手争いの対抗馬として、青柳や秋山らとともに高橋の名を挙げるほど期待値は大きい。高橋は「言っていただけるのはありがたいですけど…」と前置きしながら、こう続けた。

 「西さんも含めて秋山さんとか青柳さんとか、岩貞さん、藤浪さんもそうですけど、自分より引っ張って投げている人がたくさんいる。そういう人に追いつくためにも、まずは年間通して投げることを目標にしてついていけたら。開幕投手は全く…時間がかかるというか、無理かな(笑)」

 冷静に足元を見つめた高橋だったが、絶対に達成したい目標も胸に抱いている。初の開幕ローテ入りと規定投球回到達だ。今年も左肩コンディション不良で開幕には出遅れただけに「年間通して開幕ローテに入ったこともないですし、そこです。規定投球回は年間通して投げないといけないと思うので、目指したい」と決意は固い。

 今年はカード頭を任される機会が多く、自然と他球団の主戦投手との投げ合いも多かった。特に巨人との伝統の一戦では高橋VS菅野の見応えある投手戦が繰り広げられた。3度の投げ合いで高橋の1勝2敗。菅野は14勝2敗で最多勝に輝くほどの安定感を誇っていたが、2敗中1敗は高橋がつけた。球界を代表する強敵に屈せず、腕を振り続けた。

 この経験を来季に生かさなければならない。「(エースに)勝てるのがいいピッチャーだと思うので、やっぱりそう(勝ちたい)ですね。全チームに(貯金を)つくりたい」。目の前に立ちはだかる強敵をねじ伏せ、エース道をまい進していく。

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