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【阪神新人紹介】ドラフト3位・佐藤蓮【3】

 10月のドラフト会議で阪神から指名を受けた9選手の連載をお届けする。第3回はドラフト3位・佐藤蓮投手(22)=上武大。プロへの扉を開くまでの道のりを振り返る。

  ◇  ◇

 故郷・静岡を離れて群馬へ。意気揚々と進学した上武大で挫折が待っていた。1年冬に右肘を手術。約1年間をリハビリに費やすことになった。ライバルたちが練習に励む姿に焦りもあったが、「雑草(あらくさ)精神」を胸に、心を奮い立たせた。

 リハビリメニュー、走り込みと並行してウエートトレに励んだ。プロ野球選手のトレーニング法をユーチューブで学び、球速に負けない筋力と腱を身につけた。復帰ロードを歩み始めた矢先、コロナ禍でアピールの場を奪われてしまう。逆境に立たされた蓮は、バドミントンのラケットを握った。

 「テークバックが大きかったので、小さくしました。シャドー(ピッチング)を繰り返すと、ボールを上からたたけるようになって、リリースが安定しました」

 夏の終わり、蓮の名前がドラフト戦線で急浮上する。8月下旬に登板した巨人3軍戦、ロッテ2軍戦で好投。直球は自己最速の155キロをたたき出した。

 「プロのバッターに対しても、真っすぐを(ストライク)ゾーンに集めれば、そう簡単には打たれない」

 自信を深め、今秋のリーグ戦でデビュー。秋季リーグ最終戦では3回で8三振を奪い、歓喜の胴上げ投手となった。そして阪神から驚きのドラフト3位指名。ついに夢を結実させた。

 上武大・谷口監督は「重くて速い。あんな球は見たことがない」と舌を巻くと同時に、「成功体験が少ない。プロではタフさを身につけてほしい」とエールを送る。11日の創価大戦では1回1/3を7四死球で2失点。大学生活は悔し涙で幕を閉じたが、ここからがスタートだ。決意新たにプロの荒波に飛び込む。

 「両親には感謝しています。群馬まで遠いのに、ベンチに入るだけで、すぐ駆けつけてくれた。少しでも両親に恩返しをしたいです」

 舞台は高校時代から憧れた甲子園だ。188センチ、101キロ。無限の可能性を秘めた剛腕が、聖地でビッグウエーブを巻き起こす。

 ◆佐藤 蓮(さとう・れん)1998年4月11日生まれ、22歳。静岡県三島市出身。188センチ、101キロ。右投げ右打ち。投手。小4時に長伏ヴィーナスで野球を始める。ポジションは捕手。中学時代は三島シニアに所属し、中2から投手。飛龍高では3年春に背番号1も同年夏は一塁手としてプレー。上武大1年冬に右肘を手術。4年秋にリーグ戦デビュー。球種は直球、カーブ、フォーク、スライダー。

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