阪神・福留「自分で限界を作るな」2軍選手へ5分間のラストメッセージ

 6日に鳴尾浜で阪神選手として最後の練習を終えた福留。今後は1軍戦の出場予定はなく、タテジマに袖を通すのはラストとなった。練習前には2軍選手の前で、約5分間のラストメッセージを送った。

 「自分で勝手に限界を決めないでほしい。自分で決めてしまうと、自分に対する甘えにもなる。この場所(2軍)でプレーするのが夢ではないだろうし」

 球界最年長となる43歳までプロの第一線で活躍し、日米通算2407安打を放った大打者。後輩を思い、経験から導き出された“成功法則”を伝えた。

 「1軍で活躍してほしい。1軍で活躍する姿を見たい。そのために何をするかをよく考えてほしい」。阪神&球界の先輩として、今後は多くの選手が1軍でスポットライトを浴びることを願った。

 プレーでもメッセージを送った。左翼の守備に就いたシートノックで、最後のバックホームはノーバウンド送球だった。「僕があれをできるなら若い選手も、もっとできると思う」。現状に満足せず、挑戦する姿勢を体現して見せた。

 自身は今後、他球団への移籍を模索する。13年から8年間在籍した阪神を去ることには「やっぱり寂しさはある」。1軍再昇格の打診を断ったことも明かし、「満員の甲子園であの声援を受けることができたのは思い出だし、財産。阪神の選手しか味わえないことを経験させてもらった。本当に感謝」。レジェンドは貴重な置き土産を残し、タテジマに別れを告げた。

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