【新井貴浩氏の眼】阪神 反発力がついてきたことを象徴するゲーム

 「阪神8-7ヤクルト」(5日、甲子園球場)

 この日の阪神・西勇は本調子ではなかったように思う。そこにヤクルト打線が低めを見極めるという意識を徹底し、足を使って揺さぶるシーンもあった。村上の本盗は二塁走者とのトリックプレー。何とかして今季1勝2敗、防御率2・14と抑え込まれている西勇を攻略しようという執念が伝わってきた。

 その一方で阪神打線は見事だったと思う。序盤の大量ビハインドをひっくり返すというのは非常に難しい。それでも6点差を逆転できたというのは、チームに反発力がついてきた証しだ。

 反発力は選手個々の力がついてこないとできないが、チームを底上げしているのは競争だと感じる。特に3安打を放った木浪は、2軍落ちの時期を経て目の色が変わってきたように思える。

 代わりに出ていた小幡が活躍したことで、自分もうかうかしていられないと感じたはずだ。その危機感が選手を成長させるし、チーム力アップにつながる。それを象徴したようなゲームだった。

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