阪神 久慈&藤本1軍コーチ留任へ 2軍コーチに秀太スカウトが入閣

 1回、塩見の飛球を好捕する木浪
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 阪神が来季の内野守備走塁部門の組閣を進めていることが4日、分かった。1軍は久慈照嘉内野守備走塁コーチ(51)、藤本敦士内野守備走塁コーチ(43)の留任が決定的で、矢野監督を2年間支えてきた2人に継続して課題の守備力向上を託す。2軍は田中秀太スカウト(43)を内野守備走塁コーチとして入閣させる方向で進んでいるもよう。現役時代は守備と走塁のスペシャリストだったキャリアに期待し、底上げを図る。

 長期的な視点で、課題克服に臨んでいく。矢野監督が3年契約の3年目となる21年シーズン。阪神は来季も久慈、藤本両内野守備走塁コーチが中心となり、守備力向上に取り組む。

 両コーチは、矢野監督就任1年目の19年から同部門を担っている。だが、昨季は12球団ワーストの102失策。今季も12球団ワーストの82失策で、リーグ優勝した巨人の40失策とは大きな差がある。

 矢野監督は以前から「去年もエラーで負けてるし、今シーズンも。チーム全体の課題なんで」と改善の必要性を口にしてきた。

 2人は責任を問われる立場にあり、外部招聘(しょうへい)によるテコ入れや、配置転換となる可能性もあった。ただ、球団は安易に責任を求めるよりも、継続的に指導を任せる判断をしたようだ。

 両コーチは昨秋と今春キャンプで、早出特守を付きっ切りで指導した。大山は昨季の20失策から6失策と改善。木浪も昨季の15失策から8失策と、成長を見せている。

 また、今季途中からは甲子園での試合前に、連日の早出特守で選手を指導している。選手個々の特徴や課題も把握しており、球団は2人に任せることが課題克服の近道だと判断したようだ。

 一方で新たな血も注入する。田中スカウトを、2軍内野守備走塁コーチとして入閣させる方針を固めたようだ。田中スカウトは09年限りで現役を引退。10年から現職となり、新戦力発掘に当たってきた。現場復帰となれば、12年ぶりにユニホームに袖を通すことになる。

 現役時代は高い守備力で二塁、三塁、遊撃と、内野ならどこでも守れるユーティリティープレーヤーとして活躍。03、05年のリーグ優勝も経験。技術、メンタル両面で若手の育成が託される。

 すでに清水ヘッドコーチの2軍総合コーチへの配置転換、久保田プロスカウトの入閣も明らかになっている。05年以来となる悲願の優勝へ-。矢野監督を支える屋台骨が徐々に整ってきた。

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