阪神・近本、2年連続20盗塁&4安打&美技 走攻守で大車輪!
「ヤクルト3-9阪神」(27日、神宮球場)
チームに勢いをもたらし、ダメ押しの得点もたたき出した大暴れの夜だ。阪神・近本が4安打3打点1盗塁に加えて好守も披露。チームトップとなる今季9度目の猛打賞を含め、連敗ストップの快勝を走攻守の躍動で呼んだ。
3連敗中の重い空気を初回から吹き飛ばした。粘って右前打で出塁すると、続く北條の打席で二盗に成功。これがリーグトップの20盗塁となり、サンズの左前適時打で先制のホームを踏んだ。新人年から2年連続20盗塁は、阪神では01年から09年まで記録した赤星憲広氏以来のもの。一つの節目に到達し、ここからさらに加速した。
二回には一塁内野安打で出塁し、4点リードの七回1死満塁ではクックが投じた初球の直球を中前2点打として突き放した。「(押し出し四球の)中谷さんに対して制球も定まっていなかったので、初球から打つべきボールを絞っていきました。追加点を取ることができて良かったです」。九回は2死一塁から右中間への適時三塁打でダメ押しに成功だ。
守備では二回、エスコバーが放った頭上を越える打球に対し、素早い背走から中堅フェンスにぶつかりながらのジャンピングキャッチで救った。すべてに置いてスキのないプレーが、価値ある白星を呼び込んだ。