「阪神６－３ＤｅＮＡ」（２２日、甲子園球場）

　チーム、そして虎党を盛り上げたのは八回の男だった。「タイガースファン、イツモアリガトウ」。外国人選手が話す片言の日本語をまねて、阪神ファンの大爆笑を誘った岩崎のお立ち台。八回を三者凡退に抑えて打線に流れを呼び込んだ。

　同点の八回。「いつも通り行けたかなと思います」。代打・蝦名を１４５キロ直球で空振り三振。続く柴田は遊飛に抑え、最後は倉本を空振り三振に斬った。これで９試合連続無失点だ。

　リズム良く攻撃につなげると、その裏に打線が勝ち越しに成功。「投げ終わって、『あるんじゃないか』と言われて、本当にあってびっくりしました」と２試合連続の白星となる４勝目が舞い込んできた。

　「岩貞も頑張ってましたし」と岩崎。勝利までの過程で同期の岩貞の火消しも忘れてはいけない。この日の出番は七回無死一塁。４番からの中軸を飛球３つで抑え、無失点でマウンドを降りた。

　３点差の九回はもちろんスアレス。先頭・梶谷に内野安打こそ許したが、最後は木浪の好守にも助けられて併殺打で試合を締めた。これで１１試合連続無失点。１７セーブはリーグトップを独走中だ。

　「チームも逆転してくれたし、いつも通り準備はできていたよ。明日からも自分の仕事に集中して、勝てるように頑張るよ」

　岩貞－岩崎－スアレスの３人がそろってリリーフすれば、７戦負けなし。残りは４０試合。鉄壁トリオが最後まで腕を振り続ける。