阪神・秋山、自身のミスから4失点 好投フイに…自責「0」で防御率は下がる珍現象
「中日4-1阪神」(19日、ナゴヤドーム)
ナゴヤドームに歓声と悲鳴が交錯した。フィールディングに定評のある阪神・秋山がまさかの2失策から自滅だ。7回5安打4失点で2敗目も自責「0」。防御率は試合前の3・06から2・75に下がるという珍現象が起こった。
自らのミスによって序盤の好投を台無しにしてしまった。0-0の四回だ。2死一塁から高橋のゴロを一塁悪送球。ピンチを広げ、6番阿部に先制3ランを左翼席へ運ばれた。痛恨の一発に秋山はがっくり。思わずマウンドでしゃがみ込んだ。
再び立ち直ったが、七回も悪送球で自分の首を絞めた。1死二塁から平田の打球はボテボテのゴロ。秋山は無難にさばきステップを踏んで一塁へ。だが、白球は右方向へ大きくそれて転々…。痛恨の追加点を許し、「自分の2つのミスが失点につながってしまい、悔しいですし、チームに申し訳ないです」とわびるしかなかった。
矢野監督も「自分のミスが全得点に絡んでいるわけだから。調子自体は悪くなかったと思うけどね。あまりにももったいないかな」と嘆き節だ。中日戦は今季2戦2敗、ナゴヤドームでは2017年8月18日を最後に白星から遠ざかる秋山。個人記録よりチームの白星を願う男だけにショックが残る1敗となった。