阪神・斎藤ホロ苦デビュー プロ初先発は3回2失点、反省の77球
「DeNA7-8阪神」(10日、横浜スタジアム)
阪神・斎藤のプロ初先発はホロ苦い登板となった。桐蔭横浜大時代に慣れ親しんだ横浜スタジアム。大粒の汗を流しながら猛打のDeNA打線に立ち向かっていったが、3回3安打2失点。早々の降板に悔しい思いがあふれ出る。
「無駄な四球を出してしまった点や、投球リズムが悪くなったことが反省ですし、早い回でマウンドを降りてしまい、チームのみなさんに申し訳ない」
最大のピンチを招いたのは2点リードの三回。戸柱の左前打を皮切りに無死満塁。ソトを空振り三振に抑えたが、波に乗りきれない。佐野の詰まった打球が遊撃・木浪の後方にポトリと落ちる適時打に。宮崎にも中犠飛を打たれ、あっさりと同点にされてしまった。
「リズムが悪くなった」背景は球数の多さだろう。三回を投げて77球。追い込んでもファウルで粘られるなど決め球に苦しんだ。三回先頭の打席では投手への内野安打。阪神の投手では2019年の浜地以来となる初打席初安打がバットから生まれ、笑顔をにじませたが、直後に失点。投球で課題が残っただけに修正の必要がある。
最速150キロと潜在能力の高さも発揮した。ただ、矢野監督は「まあちょっと様子見る」と次回先発に関しては明言せず。「この経験をしっかり次に生かすことができるように」と前を向く斎藤。苦い経験を力に変え、次は同じ失敗をしない。