阪神・矢野監督、球児の直球「一番多く受けたのは幸せ」 日本一へ「はい上がって」

 試合前、ナインの練習を見守る矢野監督=撮影・高部洋祐
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 「阪神2-1ヤクルト」(1日、甲子園球場)

 球児のために-。藤川が引退報告会見を行った日は、阪神が今季初のサヨナラ勝ちでフィナーレを迎えた。新たな結束を感じる2位浮上。矢野監督が逆転優勝への思いを新たにした。

 藤川とは現役時代に何度もバッテリーを組んだ。グラウンド外では何度も食事に行き、プライベートの話もする間柄。2日前に報告を受け、「寂しい部分も最初にあって。いろいろな感情がある」と神妙な表情を見せた。

 プレーヤーとしては、一回り下の後輩でも尊敬する存在だった。「分かっていても打てないストレート、本当に魔球だと思っていた。あの時代にストレートで『行くぞ』っていって、いいバッターがみんな打てないんだから。近い将来、伝説になる投手のストレートを一番多く受けたというのは誇り。幸せだった」と称えた。

 2人で05年にリーグ優勝に貢献したことは最高の思い出だ。一方で“火の玉”の原点も忘れられない。03年4月11日・巨人戦(東京ドーム)。九回2死で代打・後藤(現巨人コーチ)に同点3ランを被弾した。「ある意味、あそこから球児の伝説というのがスタートしたのかなと。逆にやられたことだけど、その場面が印象に残っている」と懐かしんだ。

 今季は35年ぶりの日本一を目指す。指揮官は歓喜の瞬間に藤川がマウンドに立つシーンを理想に描く。「球児がハラハラドキドキするような場面をつくって、球児が投げるというのが似合っている。はい上がってきてほしい」と復活を願った。

 藤川にとって打倒・巨人は悲願。奇跡の逆転Vを実現させ、華々しく送り出す。

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