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阪神・岩貞 勇気星!あっぱれ8回3安打0封!豪雨被害の故郷・熊本へ届けた

 8回、ピンチに梶谷を三振に斬りガッツポーズする岩貞
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 「阪神2-1DeNA」(12日、甲子園球場)

 故郷に勇気と希望を届ける白星だ。阪神・岩貞祐太投手(28)が8回3安打無失点。三塁を踏ませない好投で2勝目を挙げた。4年ぶりの完封勝利こそ次回以降に持ち越しとなったが、大雨で甚大な被害を受けた地元・熊本県への思いを114球の熱投で体現した。

 最後は無我夢中で腕を振った。1点リードの八回2死一、二塁。岩貞はこん身のフォークで梶谷を空振り三振に斬った。お立ち台で「覚えていない」と振り返ったほど、体中からアドレナリンがあふれ出していた。

 「もちろん点を取られるつもりはありませんでしたし、こん身の球を投げていこうと思っていました。ピンチの時ほど、声援、手拍子、拍手が力になって、攻めて腕を振っていくことができました」

 快挙の予感さえ漂う快投だった。最速146キロ直球とフォークがキレキレ。無安打投球を展開した。五回1死から宮崎に初安打を許すと、スタンドは小さなため息。ノーヒットノーランこそ逃したが、左腕は涼しい顔だ。続く戸柱を二ゴロ併殺に仕留め、強打のDeNA打線を封じ込めた。

 この夜も特別な思いを持って、マウンドに上がっていた。大雨で地元・熊本は大きな被害を受けている。「みんな見ているから頑張って」。試合前には同級生からLINEが届いた。岩貞の親族に被害はなかったが「同じ熊本県民として心苦しいものがある。そういう思いを背負って投げ勝つことができたので良かった」と静かにうなずいた。

 藤川へ恩返しの白星にもなった。コロナ禍から自粛明けの練習日。ボールが弱いと感じていた時に声をかけられ、フォーム改良に取り組んだ。戦線離脱した守護神から、この日の朝もエールのLINEが届いた。「本当に感謝しかない。球児さんが戻ってくるまでチームがいい状態にいたい。球児さんが抑えをするのがベストだと思うので、投手が一つになって頑張っていきたい」と決意を新たにした。

 8回3安打無失点。4年ぶりの完封こそお預けとなったが、三塁を踏ませない好投で、大瀬良に投げ勝った前回に続いて価値ある連勝だ。試合後、10日の有観客初戦に降雨コールドで勝利した後には流れなかった勝利を祝う六甲おろしが初めて響いた。「常に完封するという気持ちでマウンドに上がっている。ファンの皆さんと一緒に勝ちたいと思います」。16年に10勝を挙げた左腕が復活の予感だ。

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