阪神 ファンと雨を味方に4連勝 近本が先頭打者弾 大山も一発 青柳が2勝目

 5回、雨が強くなり中断する甲子園(撮影・山口登)
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 「阪神3-2DeNA」(10日、甲子園球場)

 阪神が、今季初の有観客試合で虎党と雨も味方につけ、五回表降雨コールドゲームで4連勝とした。

 阪神は初回、梶谷の先頭打者本塁打で先制されたが、その裏に1番・近本がバックスクリーン右へお返しの先頭打者弾。両チーム初回先頭打者本塁打は、2019年6月21日・ヤクルトーロッテ戦(神宮=ロッテ・荻野貴司-ヤクルト・山田哲人)以来、プロ野球15度目のセ・リーグ6度目となる。近本は「打った瞬間は入ると思わなかったですが、ファンの方の声援が打球を後押ししてくれたと思います」とコメントした。

 続く糸原が右翼フェンス直撃の三塁打で好機を作り糸井の内野ゴロで勝ち越した。続く大山は3号ソロを放ちリードを広げた。大山は「いい流れで回ってきたので、その流れに乗って打つことができました」と話した。

 梅雨前線の影響で同じ兵庫県内のほっともっとフィールド神戸の巨人-ヤクルト戦は試合開始前に雨が強くなり中止となった。甲子園上空にも試合開始後に雨雲が来て雨の中での試合となった。

 二回以降は両軍無得点で3-1で五回表を迎えた。グラウンドには水が浮き、青柳はぬかるむマウンドで2死二塁のピンチを迎えた。ここで梶谷にこの日3安打目となる左前適時打を許した。直後にマウンド付近に砂が入れられ、悪コンディションの中、ソトを空振りの三振に仕留め五回表で試合は成立した。

 新型コロナウイルスの感染拡大で無観客試合が続いていたが、10日から有観客試合となりスタンドは5000人のファンが詰めかけた。傘が咲く中での試合は五回表終了後に中断に入った。同時に阪神地区には大雨警報が発令された。

 グラウンドも水浸しとなり試合はそのまま終了、阪神が4連勝とした。青柳は5回4安打2失点で2勝目を挙げた。矢野監督をはじめ阪神ナインは試合後に雨の中、グラウンドに出てファンに一礼した。

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